海洋散骨を希望するのはどんな人?
どんな人が散骨を希望しているの?
海洋散骨を「希望」する方は、東京や大阪などの都心部だけでなく、地方でも年々増えています。
10年前と比べると、お墓を必要としない人は、かなりの勢いで増えているようです。
これには、ある事情が原因となっています...
それは…
『子供にお墓を継がせたくない…』 |
という考えや、ライフスタイルの変化から来ているようです。
近年、「お墓って本当は…いらないのでは?」「負担になるだけでは?」「そもそも、お墓参りに行けていないが、特に祟りなどは起きていない」と多くの人が、気が付いたのではないでしょうか。
そもそも、お墓参りしない=先祖を大事にしていない。 という意味の分からない理屈は、どう考えても「おかしい」と気がついた人が増えたようです。
つまり、自分の頭で考える人が増えたと考えられます。これは、SNSやスマホなどの通信が発達して、お墓参りに行かなくても、親戚とのやり取りができるようになったからとも言えます。
今の時代は「家族」「親族」を頼りに生きてなくても良くなり、家族との縁が薄くなったからとも言えます。
経済が発展し、子供の数が減ると、必然的に家族の縁というのは薄くなるようです。
昔の社会は村社会で、互いに監視するような社会制度でしたが、都市部はご近所付き合いをしなくても生きていける時代になっています。
コミュニケーションの取り方によって、文化というものは変化します。
さらに、日本は無宗教の人が多いので「お墓って必要?」と思う人が増えても、おかしくない事だと感じます。
では実際に、海洋散骨を希望される方はどの様な方なのでしょうか?
海洋散骨する理由は様々…
散骨する人の思いは様々なようです。
海が好き自然が好きな人!墓じまいで散骨をする人!仕方なく散骨をする人!など理由はそれぞれです。
海が好きで「散骨」を選ぶ人は想像がつくと思います。
海に馴染みのある場所に住んでいた方などは、海洋散骨を選ぶ人が多いように感じます。
その他にもお墓の必要性を感じない方や、大海原をお墓と考える方など様々なようです。
『お墓じまい』を選んだ人!
手入れをしないと、お墓は上の写真のようになってしまいます・・・
お墓じまいを考えている人は『子供にお墓を継がせたくない・・・』「お墓と家が近くないので、管理するのが大変」という考えの方が多いようです。
お墓をしまう理由は『お墓のある場所と生活する場所』が変化したからでもあるようです。
地方は今後、仕事がなくなっていくと予想されています。
公務員や大手の工場くらいしか仕事がない時代が本当に来ると言われています。
『生まれは地方の田舎だが、今は都心に生活拠点を移している・・・』
そんなご家庭は多いのではないでしょうか?
お墓をしまう、やめる事は【仕事の変化や生活の変化】が大きく関わってきます。
地方のお墓を辞めたまでは良いのですが、取り出した遺骨をどうするのか?
都市部で新たにお墓を購入するには、それなりの費用が掛かります。
その負担を軽減するための選択肢のひとつが、散骨であるのは明白なようです。
散骨をする人の気持ちとは?
散骨をする際は、故人の希望も多いのですが…
『お墓を建てる事や維持していく事がむずかしい。』 『できるけれど子供に負担を残したくない・・・』 『遺骨に存在意義を見出せないと。』 |
との意見を多く語られます。
「遺骨」に存在意義を見出せないのは、故人を形に残すのではなく心に残すものだとの考えなようです。
たしかに数年に一度の「お墓参り」より、故人を思う気持ちの方が大事なはずです。
『故人をふと思い出す!』その瞬間こそが…
映画やテレビで「海」を見たとき「自然」を見た時にふと故人を思い出す。
海岸沿いを車で走りきれいな夕日をみた時などに「海が好きだったあの人と一緒にドライブをした…」
そのときに『ふと故人を思い出す…』それが大事なことではないでしょうか?
お墓よりも故人を思う気持ちが何よりも大事。
形や物より想う気持ちが大事ではないでしょうか?
そんな考えをお持ちの方々からのご依頼が多いようです。
葬式のあり方は時代によって変わる!
人は亡くなると葬式をおこない、遺骨はお墓に入れる。
当たり前のようですが、これはあたり前ではありません。
お墓の歴史について知ると驚くべきことが分かります。
そもそもいつからお墓文化はあるのでしょうか?
宗教が政治に利用され、今のようなお墓制度ができあがっている事に気が付きます。
昔は村の共同の墓地に入るだけであり、個人のお墓などありませんでした。
人は生まれたら必ず死にます。
これは誰もが逃れられない運命です。
そして葬儀や葬式の方法も時代によってどんどん変化します。
地方ではすでにお寺がどんどん経営難になっているそうです。
これは地方の人口減少による「お布施」や「お墓」による収入の減少だと言われています。
方向転換した宗教法人!
東京などの都心では、ロッカールームにお骨を入れておき、お墓参りいくスタイルの「ビル型納骨堂」もあります。
このビル型納骨堂には、少々問題も取り上げられています。
納骨堂を運営する宗教法人の破綻し、預けていた遺骨を期限付きで『引き取りに来て欲しい。』との無責任な事例もあるのです。
ビル型の納骨堂ではバックヤードに遺骨が納めています。
倉庫のような場所にです!
お経を読み毎日1柱ずつ供養してくれるわけではないのです。
気になる方は表面だけではなく、バックヤードの遺骨を納めている場所を見学させてもらうと良いでしょう!
見学させてくれる納骨堂は【安全面を理由】にまずないでしょう!
『こんな場所に家族の遺骨を…』 |
そう思うのではないでしょうか。
そろそろお墓や供養について一度考え直す時期に来ているのではないでしょうか?
皆さんもそろそろ、お墓について考えてみませんか?
お墓の必要性を正しく説明できる人はいません!
そこには宗教ビジネスが深く絡んでいるからです!
これは決して他人事ではありません…
家族の遺骨を預ける本当の意味!
考えてみては如何でしょうか?
その考えの結果、海洋散骨を希望される方がいても何ら不思議ではないのです。
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