終活とは?後悔しないための活動と後押しする「お墓」の選択肢
終活と聞いて何を思い浮かべますか?
「終活」という言葉を耳にする機会が増えましたね。
しかし実際には、具体的にどんな活動をするのか、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。
「エンディングノートを書けばいいんでしょ?」と思われがちですが、終活はそれだけではありません。
この記事では、終活の本当の意味と、残された家族に負担をかけずに、心穏やかな人生の終焉を迎えるための具体的な活動について、特に「お墓」の選択肢に焦点を当てて詳しく解説します。
『終活(しゅうかつ)』は比較的新しい言葉ですが、テレビやメディアで取り上げられることが増え、広く知られるようになりました。
これは「人生の終わりのための活動」の略で、具体的には、自分の身の回りを整理し、残された家族が困らないように準備する活動を指します。
Wikipediaでは以下のように定義されています。
終活(しゅうかつ)は、「人生の終わりのための活動」の略称。 人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉、行動を指す。 |
参照:Wikipedia
近年、「墓じまい」や「墓離れ」が増える現代において、遺言書の作成なども含め、終活を早期に始める人が増えています。
2009年に週刊誌で紹介されて以来、社会的に注目され、急速に広まったと言われています。
『終活』というと、お葬式やお墓ばかりが注目されがちですが、実はその範囲はもっと広いです。葬儀や相続だけでなく、「住まい、資産管理、年金、医療、介護」といったこれからの暮らし方、つまり「人生後半期のライフプラン」まで広い分野をカバーしています。
つまり終活とは、「人生の最期を意識しながら、亡くなったあとに備えること」なのです。
今回は、終活の中でも特に「お墓」について深く掘り下げていきましょう。
~目次~ |
1・【誤解していませんか?】終活と「エンディングノート」の真実
テレビや雑誌で「終活」が取り上げられる際、必ずと言っていいほど「エンディングノートを書きましょう」と言われます。
このエンディングノートは「自分らしい最期を迎えるために」と表現されていますね。
「残された家族に何をするのか?」「誰に何を残すのか?」を決める役割としてノートにまとめる、とされています。
では、実際にはどうなのでしょうか?
まず、エンディングノートには法的効力はありません。
遺産分割などをエンディングノートに書いても、法的な遺言書とは異なり、法的効力がないため、逆にトラブルの原因を作ってしまうことも少なくありません。
遺産や相続のことは、必ず法的効力のある遺言書を作成しておくことが重要です。
また、「介護や延命治療、お墓や戒名の希望、葬儀に来てほしい参列者などを書きましょう」と紹介されることも多いですが、これも間違いではありませんが、そのことをエンディングノートに書いただけでは遅いケースが多いのが実情です。
ご家族がお亡くなりになってすぐに、エンディングノートを読む方はまずいません。
それどころか、故人のエンディングノートの存在すら知らなかった、という話も珍しくないのです。
もし離れて暮らす親がエンディングノートを書いていたとして、そのことを知っている家族がどれだけいるでしょうか…。
「故人の遺品を整理していて本棚やタンスからエンディングノートを見つけた!」
これは実際によくある話です。
本当に重要なことは、生前から家族とよく話し合っておくことこそが、真の終活なのです。
2・【知っておきたい】終活は「縁起でもない」ことではない
早く始めておいた方が良い。
「死んだ話など縁起でもない!」と考える方もいらっしゃいますが、一度冷静になって考えてみてください。
一般的に終活を始める年代は60〜70代が多いと言われますが、最近では40代や50代から始めるケースも増えています。
年齢に関係なく「終活をしよう」と思った時が始め時ではないでしょうか。
葬儀の段取りやお墓、戒名など、様々なことが故人の意向があるだけでスムーズに進むことがあります。
準備をしておくことに越したことはありません。
逆に準備していないと、残された家族がもめる原因になることが多いのです。
特に、家族や兄弟の仲が良くない場合は注意が必要です。
感情的になりすぎてしまい、話し合い自体ができない場合もあります。
「家族仲良く」とはいかないのが現代社会なのかもしれません。
トラブルになりやすいポイントとしては、
・ 葬儀の規模や誰を呼ぶのか?
・ 戒名は必要なのか?
・ お墓は誰が見るのか?
などがあります。
近年、お墓を死ぬ前に処分する「墓じまい」が増えているのも頷けます。
時代が変わり、お墓の近くに住んでいない現代において、一歩間違えると、お墓を維持することはトラブルを増やすことにもつながりかねません。
また、先ほども述べましたが、故人が亡くなって葬儀などを済ませた後にエンディングノートが発見されることもあります。
そうなると故人の希望とは違うことを進めていた、ということもあり得ます。
だからこそ、生前に家族と話し合っておくことが大切なのです。
「縁起でもない!」と目を背けずに、残された身内のためにも、「お墓をどうするのか?」という問題に現実的に向き合い、話し合うことこそが、終活の第一歩ではないでしょうか。
残された身内がトラブルにならないように配慮するのも、故人から家族への最後の礼儀です。
家族に残すのは、良い思い出だけで充分です。
エンディングノートや終活を考えている人は、幅広く情報を集め、世間の常識に流されず、ご自身とご家族にとって最適な「お墓」についてじっくりと考えてみてください。
もしかしたら、「お墓はいらないのでは…?」という結論に至るかもしれません。
なぜなら、「墓じまい」が問題視される昨今において、人によってはお墓が「負の遺産」になってしまうからです。
3. 【最重要】残された家族に「迷惑をかけない」終活の極意
終活の核心は、「残された家族に、何ひとつ後悔や負担を残さないこと」に尽きます。
故人として旅立つあなたが、最後に家族に贈るべきは「感謝」と「安心」、そして「最高の思い出」ではないでしょうか。
そのためには、生前にしっかりと準備を進めることこそが、究極の愛情表現であり、最後の礼儀と言えるでしょう。
人は亡くなると、思いがけない「負の遺産」を残してしまうことがあります。
これは、金銭的なものだけではありません。
残された家族を悩ませる「負の遺産」とは?
- 相続を巡る「争続」の泥沼
- 最も多いのが、財産や借金に関するトラブルです。「自分には財産がないから大丈夫」と思っても、不動産や有価証券、さらにはデジタル資産など、名義変更や処分が必要なものは意外と多いもの。遺言書がない、あるいは不明瞭なために、家族間での意見の食い違いが深刻な「争続」に発展してしまうケースは後を絶ちません。長年連れ添った夫婦や、仲の良い兄弟姉妹が、遺産を巡って絶縁状態になってしまうことも珍しくありません。
- 「何これ…?」遺品整理という重労働
- 故人が大切にしていた大量のコレクション、使わなくなった家具や衣類、趣味の道具など、残された家族にとっては「故人にしか価値のない品々」が山積みに。物理的な負担だけでなく、「これは捨てていいのか?」「売れるものなのか?」といった精神的な負担も大きく、家族の時間を奪ってしまいます。特に一人暮らしだった場合や、実家が遠方にある場合は、その重圧は計り知れません。
- 「お墓、どうしよう…」継承問題と管理の負担
- 先祖代々のお墓があっても、承継者がいない、遠方で管理が難しい、費用がかかるなど、多くの家庭でお墓の問題が浮上しています。墓じまいをしようにも手続きが複雑で、親戚間の同意も必要となり、感情的な衝突を生むことも少なくありません。お墓が「心の拠り所」ではなく「重荷」となってしまう現実があります。
- 「どこに何があるの?」情報の散逸
- 銀行口座や保険、年金、クレジットカード、さらにはスマートフォンやパソコンのパスワードまで、故人の重要な情報がどこにあるか分からない、という状況も家族を困らせます。死後の手続きは多岐にわたり、一つ一つ調べるだけでも膨大な時間と労力がかかります。
このように、残された家族にとっての「負の遺産」は多岐にわたります。
終活は、これらの負担を可能な限り減らし、家族が故人を偲び、感謝の気持ちで旅立ちを見送れるようにするための、最も重要で具体的な行動なのです。
あなたの人生の総括として、ご自身の身の回りを整理し、これらの「負の遺産」をなくすことこそが、家族への最高の「最後のギフト」となるでしょう。
4・【まとめ】「立つ鳥跡を濁さず」最高の終活とは
「終活」という言葉は、今では頻繁に耳にするようになりました。
しかし、終活に「これをしなければいけない」という決まりはありません。
今後必要になる医療費や葬儀代を準備するために、保険への加入や見直しを考えることも大切です。
しかし、それ以上に自分自身の「こうありたい」という終活で良いのです。
エンディングノートに関しても、決まりはありません。
白紙のノートに自分の今までの人生を書き込み、家族に残すだけでも良いのです。
そのノートを見た家族が何を想い、故人を思い出すことこそが、最高のエンディングノートなのかもしれません。
終活とは、形に捉われず思いのままに進めることのできる、最期の準備です。
しかし、終活の最大のテーマは、やはり 「残された身内に迷惑をかけない。」 ではないでしょうか!
近年、生前に海洋散骨のご相談を受ける機会も多くなりました。
お墓がない方や、お墓の維持に悩む方などに、今人気の海洋散骨を選択する方も増えています。
自分のお墓を残したことで、家族や子供、そして孫にまで「負の遺産」を残してしまうかもしれません。
この言葉が正しいかはわかりませんが、「立つ鳥跡を濁さず!」 これこそが本当の『終活』なのかもしれませんね!
より良い最期を迎えるために、準備を行う大切な活動である『終活』。 皆さんはエンディングノートに何を書いてみますか?
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