菩提寺(ぼだいじ)とは何か?
菩提寺とは、先祖代々の墓がある寺のことです。
ひと昔前は、菩提寺を持っている家庭が多かったかようです。
ここでいう菩提とは、死後の冥福を意味し一家が代々その寺の宗旨に帰依して、先祖の菩提を弔う寺院のことを指します。
しかし時代は変化し、今は菩提寺を持つ家庭は減少傾向にあると言われています。
近年、お墓や菩提寺の距離が遠い人も多く、積極的に墓じまいをしてお墓の場所を移したり、自宅で手元供養したり散骨をする人も増えているようです。
先祖代々の遺骨を納めていることが多く、葬儀や戒名(かいみょう)に法事などをお願いするのも「菩提寺」となります。
とくに高齢者や地方ほど「菩提寺」には関心がまだまだ高いようです。
しかしネット社会になり情報がグローバル化した今、若者を中心に「宗教宗派を問わない」人が増えています。
インターネットが普及したからでしょうか?
遠くのお寺から、近所の霊園にお墓を移す人も増えています。
この背景には、お墓離れや「菩提寺」に対しての関心が薄れている事が原因しているようです。
菩提寺のメリットデメリットとは?
菩提寺のメリットとは?
菩提寺のメリットは、『僧侶が身近にいる』という事です。
菩提寺があるという事は、僧侶が身近にいることになります。
そのため、お墓などの管理もしてもらえます。
さらに、「法要」や「供養」についても直接相談できるなどの利点が大きいでしょう。
その他にも「法要」の際や葬儀をする時に、菩提寺の本堂を利用することが出来ます。
格式の高い葬儀を行うことがメリットでしょうか?
先祖代々、お墓を守っているような地主さんなどには、菩提寺は良いのでしょう。
もともと地方に住んでいた方や、高齢者の方々は「法要」にこだわるのかもしれません。
しかし、都心部に新たに生活の拠点を移した方は、あまり気にしないように思えます。
菩提寺のデメリットとは?
菩提寺は、とにかく費用がかかる。
最大のデメリットはお金です。
お布施・入檀料・寄付金・など多くの費用が必要になってきます。
さらに墓石に関しては、その寺での決まりやルールが設けてあることが多いようです。
指定業者の石材店からしか「墓石を購入できない・・・」など決まりも多いようです。
寺もいわば「ビジネス」利権になっているのです。
その他にも、菩提寺の住職が変わったり人柄などが合わないため、離壇の相談をしても多額の離壇料を請求されるなど、金銭にまつわるトラブルも多いのではないでしょうか。
墓や遺骨を「人質変わりに取られている!」と言う表現を聞いた事がありますが『なるほど!』と感心した覚えがあります。
住職の許可がなければ、墓や遺骨を移すことは出来ないのです。
本当に菩提寺は必要なのか?
菩提寺があり檀家になっている方も多いかと思いますが、最近では菩提寺を持たず檀家にもなっていない方も増えてきているようです。
その背景には地方から都市部に引っ越した際、菩提寺の檀家を辞めて墓じまいしそのままどこの寺院にも属さない方や、両親などがもともと菩提寺の檀家ではなかったので自身も檀家になっていない例などがあります。
そもそも菩提寺は必要なのでしょうか?
地方の高齢者になると、特に菩提寺を必要とする傾向が強いようです。
地方に行けば行くほど、菩提寺との付き合いを大事にする光景があるように思えます。
それとは対照的に若者や中高年の方などは、菩提寺に対する意識は然程高くはないようで、特に都心部でもともと菩提寺に属していないのであれば必要ないと思う方が多いようです。
儲からないと倒産する
今後20年で、寺院の三分の一は破産や倒産でなくなってしまう可能性がある・・・という衝撃的な事実をご存じでしょうか?
潰れる可能性があるのは、寺院だけではありません。
いわゆる「宗教法人から名義貸し」で墓地等を管理運営している企業も、倒産のリスクがあります。
檀家離れが加速すると、大きな社会問題となるはずです。
私の知っている霊園でも管理者の変更がありました。
墓地の販売スペースは、未だに多くの空きが目立っています。
青山霊園などの立地よい墓地は別として、今後は都心にある墓地でも同じような現象が起こると予想がされます。
地方で法人等が運営する霊園などは、墓じまいが加速すると今後は運営が厳しくなっていくことが予測されています。
経営が厳しくなるという事は、それだけ破産や倒産のリスクが高くなってしまうという事です。
お布施などの宗教活動における収入は非課税で、礼拝堂など宗教施設への固定資産税もかかりません。
何かと優遇されていますが、そのお布施や寄付金が集まらないのですから継続的運営は困難となります。
さらに、お寺の権利の売買なども行われており、転売目的の不動産業者や外国人富裕層などに人気があるようです。
その件については、マネーロンダリングなどの噂もありますが、まだまだ法律が追い付いていないのが現状のようです…
まとめ
先祖の墓があるお寺が、菩提寺だと思って良いでしょう。
正し必ずしも菩提寺を持つ必要はありません。
菩提寺がなくても、問題なく葬儀を執り行えます。
近年では宗教観の変化や、情報のグローバル化により菩提寺に属さないことも当たり前になっています。
その為、宗旨宗派不問の霊園や樹木葬や散骨などの自然葬が注目されているのではないでしょうか。
これからも、先祖の墓を菩提寺で守っていくことは良い事です。
しかし、菩提寺を必要としない方がいることも事実なのです。
あなたにとって『菩提寺とは何か…なぜ必要なのか…』
その住職は本当に信頼できるのか?
いま一度、考えてみては如何でしょうか。
そして高額な離檀料を支払う義務はない事を知っておくと良いでしょう。
必ず墓じまいの際は、お寺と良く相談して話を進め今までお世話になった感謝の気持ちを忘れてはいけません。
そう言えば、北海道の納骨堂が破綻してしまいましたね…
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