墓じまいに掛かる費用とは?
墓じまいの総額費用がわからない…
時代が変わると文化が変わる、時代が変わるとお墓も変わる!檀家離れが進み、お葬式を身内だけでカンタンに済ませるようになっているこの時代…
複雑で色々な理由から、「墓じまい」「お墓を前向きに卒業する」方が増えているようです。
都市部だけではなく、地方でも「離檀」や「墓じまい」は増え続けているようです。
少子高齢化により、墓を継ぐ子や孫がいない家庭が増えている。 |
参照:wikipedia
では実際に墓じまいに掛かる総費用とはどれくらいなのでしょか。
お墓の大きさや、改葬先によって異なってきます。
それでは、詳しくわかりやすく解説したいと思います。
~目次~ 5.【離檀】離檀料 8.【まとめ】まとめ |
墓じまいの相場とは?
墓じまいに掛かる費用とはどれくらいなのでしょか?
相場としては50万円~200万円だと言われています。
大幅な費用の開きがあります…
これはお墓の大きさや、檀家になっているかによってかかる費用が大きく変化するからです。
今あるお墓を撤去するだけであれば、費用は20万円程度です。
しかし、「閉眼供養」や「お布施代」、「お墓から戻ってきた遺骨をどうするか?」によって費用は大きく変わってきます。
遺骨をそのまま「何処かに放置するわけには…」いきませんので。
「新しく墓を購入する」 「永代供養や納骨堂に移す」 「自宅供養や散骨する」 |
など、改葬先を必ず選ぶ必要があるため、費用相場には大きな幅があるのです。
墓じまい費用の内訳
墓じまいの際に必要な費用の内訳は
:墓石を撤去:閉眼供養お布施代 :離檀料 :行政手続き :改葬費用 |
主に上記5つになります。
:墓石の撤去
墓石を撤去する際に掛かる費用の相場は、1㎡あたり10万円ほどです。
墓地の区域の広さは、一般的に/㎡(平方メートル、平米)で表示します。
平均的なサイズは、縦1m×横1mで1㎡です。
全国平均でみると、お墓の平均的な面積は1.5㎡にも満たないようです。
お墓の大きさにもよりますが、10万円から15万円ほどの準備は必要になります。
閉眼供養御布施代とは?
閉眼供養とは、仏様の「魂」を抜く儀式のことです。
「墓じまい」をするときに行います。
お墓にはご先祖さまの遺骨と一緒に、魂が込められていると考えられています。
一般的には『閉眼供養をしなければならない。』と考えられているようです...
閉眼供養のお布施の相場は3~10万円程度だと言われています。
ちなみに「閉眼供養をしないと呪われる??」という話を聞いた事はありません。
先祖が『生きている家族を呪う…』というのは、どう考えても違うように思います。
科学的根拠のない不安を煽る宗教ビジネスには注意が必要です。
交通費も準備しましょう。
ちなみに、お布施以外にも僧侶に渡す「お車代」があります。
あわせて用意しておくと良いでしょう。
お車代は5,000円から1万円ほどです。
高級車で来ても自転車で来ても、気にする必要はありません。
一説によれば、3,000円程度で良いと言われています。
見栄を張る必要はありませんが、せっかく来て下さるので足代は渡すようにしましょう。
離檀料とは?
檀家であった場合は、離檀料を準備する必要がありますがその金額に決まりはありません。
料金表などは、ほぼ存在しません。
所謂「お気持ちで…」と気持ちを金額で示さなくてはならないのです。
正し、目安となる金額はあるようです。
一般的には3万円から5万円で、30万円程度までとされています。
各家庭の経済状況も考慮し、お世話になった寺院とのお付き合いの度合いによっても幅はあります。
法要などの際に収めるお布施一回分の金額を、目安にすると間違いはなさそうです。
一方、相場よりも高い離壇料を請求されるといったトラブルも発生しています。
中には高額の離檀料を請求され数百万から1000万円を超えるほどの金額を、一方的に請求されるようなトラブルなど…
離壇料について金額がまとまらない場合は、各地の自治体や専門の弁護士に相談しましょう。
:行政手続き
行政で掛かる費用は改葬許可証になります。
墓地に埋葬されている遺骨を、他の墓地等に移すことを「改葬」といいます。
この改葬を行うために、市区町村役所で発行する書類が改葬許可証です。
① 改葬許可証交付申請書を記入。② 現在の墓地等の管理者(寺院等)の証明を受ける③ 墓地使用者の証明を受ける。※申請者本人の場合は不要。④改葬先の墓地等の管理者(寺院等)の証明 ※注1「受入証明書」「墓地使用許可証」「永代使用許可書」等を用意する。⑤ 改葬許可証交付申請書及び受入証明書等を市に提出する。⑥ 改葬許可証を受ける(不備がなければ即日交付)。⑦ 改葬先の墓地等の管理者へ改葬許可証を提出する。※注1 改葬先が自宅供養や散骨の場合には各自治体により異なる。 |
改葬許可書は、遺骨のある墓地の市区町村役所から受け取ることができます。
発行にかかる手数料は地域によって異なりますので、事前に各役所に連絡し確認しておきましょう。
各役所によって発行手数料は異なりますが、無料から数百円程で発行可能です。
必要書類を完成させるためには、遺骨がいくつあって誰のものでいつから埋葬されているのかを記入しなくてはいけません。
準備段階で遺骨に関する情報は、必ず確認しておきましょう。
但し、ずいぶん昔の遺骨だと故人が誰だかわからない事もあります。
その際は、改葬許可申請書に「不詳」と記載して提出しましょう。
役所で調べて分かれば修正してくれますし、そのまま不詳でも書類は通ります。
また改葬先を散骨にした場合、自治体によっては改葬許可が下りないことがあります。
都市部では散骨に関して理解度が高いようですが、地方の田舎などではまだまだ散骨に対する考えが浸透していないことが原因ではないでしょうか。
改葬先が散骨の場合、改葬先未定で通る役所もありますし、一旦は改葬先を自宅供養として遺骨を取り出し散骨する方法など、改葬先の定義はその管轄する役所によって変わってきます。
:改葬先の費用
お墓から取り出した遺骨を、そのまま霊園などに放置することは出来ません。
その為、遺骨の新たな納骨先によって大きく費用が異なります。
一般墓への改葬 |
100万円~300万円 |
納骨堂への改葬 |
50万~100万円 |
永代供養への改葬 |
10万円~150万円 |
樹木葬への改葬 |
10万~100万円 |
散骨 |
3万円~50万円 |
自宅供養 |
0円~ |
その他にも納骨先によって、開眼供養のお布施代が必要になってきます。
新しくお墓を建てたり納骨堂や永代供養に納骨した際には、開眼供養を行うのが一般的です。
開眼供養のお布施の相場は3万円から5万円程度です。
同時に法要も行うなら、2倍から3倍4倍とお布施はどんどん高額となります。
墓じまいをした際に、先祖の遺骨が何柱もあると、その分費用も高くなります。
高額になりそうな時には、事前に納骨先の寺院等に確認するとトラブルにはならないでしょう。
また散骨や自宅供養の際には開眼供養は基本的には必要ありません。
必要だと思われる方は寺院等に相談してみると良いでしょう。
まとめ
墓じまいは今後も増えていくのではと予測されています。
費用は、改葬先によって大きく異なります。
数十万円から条件によっては数百万円という高額な支払いが発生するため、親類でトラブルになることも少なくありません。
親類だけではなく、お布施の金額によって寺院とのトラブルも多いようです。
そもそもお墓に多額の費用が必要なのか、疑問に思ってしまいます。
供養や故人を想うことは大切なことです。
その想う気持ちを忘れなければ『お墓は必要ないのでは!』と考えてしまいます。
そう考える方が増えてきている事も、墓じまいが今後も増えていく要因のひとつではないのでしょうか。
「放っておけば、そのうち勝手に処分されるし…」そのような考えは、人としてモラルに欠けるので絶対にやめましょう。
墓じまいに不安な方は、まずはご相談下さいませ。
墓じまいの実績が多い行政書士が顧問ですので、安心してことを進めさせて頂きます。
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