お墓がなくても大丈夫?
散骨後の供養方法とは?
法要とは一般的な、四十九日、一周忌、三回忌を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、法事や法要を行うことだけが供養方法ではありません。
お墓を持たない事で人気の「散骨」ですが、ご依頼者の方によくこんな質問をされれる事があります。
「散骨後に供養するにはどうしたらいいのか?」 |
お墓がない場合、どうしたら良いのか??
お墓がある場合にはお墓に行って、掃除をしたりお花を手向けて故人を想うことができます。
では、散骨の場合はどうでしょうか?
思い出してください。
「散骨」のメリットは、お墓などを管理をしなくてよい。 |
という事です。
もし供養として遺骨を拝みたい場合、小さい骨壺やペンダントなどにする方法もあります。
今では手元供養品に関しても、種類が豊富で死後ビジネスの一大産業になっています。
遺骨を残しておく…
なぜ遺骨を残すのか?
全ての遺灰を散骨する事に、ためらう方もいらっしゃいます。
なので『少しの遺骨でも手元に…』
やはりどこか心寂しく感じるからかもしれません。
分骨などで遺骨の一部を手元に置いて供養する方法ですが… |
しかし、この分骨…
手元供養している本人は良いのですが、その本人が亡くなった時…
その分骨した遺骨故人が誰なのか、証明することが困難となります。
そうなった場合、お墓や「納骨堂」などに納めることも出来ず、遺骨は先祖代々手元供養をしていくことになるのかもしれません・・・
少量の遺骨を残す場合、必ず「火葬許可書」などの書類を一緒に保管しておきましょう。
コピーでも良いかと思います。
供養方法の変化!
ネットが普及した現代『宗教にとらわれない』『こだわらない』人が増えているようです。
悩みなどがあったらネットで検索すれば、それなりの答えが見つかります。
1人で悩み続ける必要性は、昔よりも減ったのではないでしょうか。
「墓じまい」する人の多くは宗教や、信仰にとらわれない人が多いように感じます。
檀家制度やお墓など必要としない、今の時代に合った考えをお持ちの方なのかもしれません。
遺灰を残すも残さないも、本来は個人の自由のはずです。
そしてお墓に対する考え方も、時代によって変わって良いと思います。
これから10年もしたら、VR空間上での葬儀や供養が当たり前の時代になっているかもしれません。
実際にインターネット上で、お墓参りができるサービスもあります。
ドライブスルーの葬式だって存在します。
10年前の常識が今では通用しなくなり、今の常識が10年後には通用しなくなっても何ら不思議はありません。
供養方法なども故人や家族の考えを、尊重していく時代になって行くのではないでしょうか。
お墓を残す方もいます。手元供養する方もいます。散骨する方もいます。 |
供養方法は様々ですが、故人を偲ぶ気持ちを忘れないことが大事なのです。
葬儀に関しては、新型コロナウイルスの影響もあり簡素化が当たり前のようになっています。
しかしそれは、元々葬儀に大金を掛けることに疑問を持っていた方々が多かったとは考えられないでしょうか?
『葬儀は必要だが、そこまでお金を掛ける意味とは…』と気づき始めたのかもしれません。
それはお墓だって同じことです。
樹木葬や自然葬と言われ、近年注目を集めている埋葬方法もお墓をコンパクトにし価格を抑えてあります。
その他にも花火葬や海中葬、宇宙葬なども存在しています。
供養方法は様々です、大切のは故人を偲ぶ気持ちの問題なのです。
遺族の気持ちと故人の意思、双方にとって最良の方法を選択することが望ましいのです。
供養とは故人の冥福を祈るものであり遺族が故人の死と向き合って、その後の人生を歩むためにも大切な意味を持っているのではないでしょうか。
そして故人を想い出すことが、一番の供養方法だと考えられます。
皆さんは10年後のお墓事情…想像できますか?
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