ビル型納骨とは?
ビル型の納骨堂とは近代的な納骨堂です。
都内の土地の価格はとどまるところ知らず、値段が落ちる気配はありません。
都内のマンションなどは、軒並み値段が上がっているようです。
そんな東京では今、お墓も変化していることをご存じでしょうか?
当たり前ですがお墓には、必ず土地が必要になります。
土地が余っていて値段が安い地方ならばいいのですが、都会は人が多いのでお墓よりもマンションや商業ビルを作った方が儲かります。
よって東京などの都市部では、お墓にも大きな変化が表れています。
「会社の近くにお墓が欲しい…」「家や実家の近くにお墓が欲しい…」
というニーズが増えているのです。
東京や大阪、神奈川、福岡など都心に住み、都心で働き、都心で全ての生活を完結させている時代です。
地方から都会に来た場合、不便な地元に帰る確率は低いはずです。
普通に考えても、お墓は家の近くにあった方が絶対に便利です!
ビル型の納骨堂は、都心の駅から近くの便利な場所に建てられることが多いようです。
さらにビル全体がお墓になっていて、小さいスペースで遺骨を納骨できます。
都市型の新しいお墓の形です。(お墓なのか?・・・は疑問ですが...)
少子高齢化で都市に人口が集中している現代、お墓も都心のビルに作る時代に変化しています。
お墓がマンションになったと考えたらわかりやすいかもしれません。
実は…都心でもお墓の後継者問題や「墓じまい」が社会問題となっています。
ビルに納骨するのは都市型の生活をしている、現代のニーズとマッチしていると言えます。
お墓を持たない人、葬儀をシンプルにする人が増えている時代です。
ビル型納骨はお墓の問題を解決する、新しいスタイルになる可能性もあります。
ビル型納骨の問題点とは?
そんな便利そうに見える「ビル型の納骨堂」ですが…やはり問題点があります・・・
よく考えてみてください。それは、混雑する時期です。
お墓に行く時期は、いつでしょうか?
そうです…お墓参りの時期はみんな一緒なのです。
お盆や「お彼岸」の時期に行くと、行列ができてしまい、ゆっくりお墓まいりが出来ない・・・という問題点があります。
敷地が広くないので、人が一気に集まってしまうと、大変なことになります。
ビル型の納骨堂の場合、お参りするスペースが小さく、お参りする時間が集中してしまうと…人があふれてしまう…という事が起こります。
さらに…ビルの中に遺骨を預けているので、火を使う事ができない場合があります。
ビル全体が「火気厳禁」だからです。
つまり、線香をたくこと、ろうそくを灯すことも禁止されています。
その他にも耐震性や火災などの時にはどうなるのか…
ビル型納骨には、メリットもありますがデメリットもあります。
ビル型納骨を考えている方は、ぜひ自分の足で現地に行ってみると良いでしょう。
都心の主要駅から徒歩圏内の場所も多く立地条件は良いと思います。
しかし、北海道で納骨堂が経営破綻したニュースなどもありますので選び方には注意が必要です。
ビル型納骨と散骨の関係とは?
ビル型納骨と合わせて検討するのが、樹木葬や散骨ではないでしょうか。
散骨は「お墓を維持するのがちょっと難しい・・・」「子供にお墓を継がせたくない・・・」「そもそも遺骨をどうにかしたい・・・」という方にも支持されています
散骨を代行して海にまいてくれる散骨業者も多く、値段も手ごろなため最近では注目されている供養の方法です。
代行以外にも家族や親族が乗船して散骨できる業者も多く、その知名度は高くなっているようです。
費用もお墓や納骨堂よりも抑えられ、管理がいらない事も人気を後押ししているのではないでしょうか。
まとめ
ビル型納骨、樹木葬、散骨など供養の方法は時代によって変化しているようです。
今回ご紹介したビル型納骨堂には、多くのメリットがある反面デメリットがあります。
その為、納骨堂に抵抗を感じる方も少なくはないようです。
「どれを選ぶか?」については、どれが良いとは言い切れません。
納骨堂を利用する際、トラブルが起こる可能性はゼロではありません。
契約後すぐに破綻してしまった納骨堂も存在します。
納骨堂にはさまざまな種類があり長きにわたり大切な遺骨を供養をする場所ですので、ご家族でよく話し合い慎重に検討すると良いでしょう。
そして自分達の価値観にあった供養の方法を選んでみてはいかがでしょうか?
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