ドローン散骨は可能なのか?知っておくべき規制と現状
出典:ドローンスクールナビ
ドローンで空中散骨??
TVなどを見ていても、ドローンで撮影した映像などをよく見ます。
今後は宅配などもドローンになっていくのでしょう。
ドローンの操作を教える学校なども人気のようです!!!
ライセンスを取得するには30万円前後必要なようで、自動車の免許と同じぐらい費用が必要です。
最近のドローンは飛距離や飛行時間が長くなりましたが、天候に左右されてしまう事が多いのですが、今後はその心配もなくなるようです。
技術の進歩はすごいです!!
さて、そんなドローンですがそのうちドローン散骨なんて言うのも現れるかもしれません。
いや実際にドローン散骨の専門業者は存在するのです。
粉骨した遺骨をドローンに乗せて上空彼方から散骨…そして千の風に…そんな感じでしょうか。
実際にドローン散骨は可能なのか?
では実際にドローンを使って、簡単に空中散骨することは可能なのでしょうか?
答えは『簡単には出来ない!』と思われます。
一応『簡単には…』です。
絶対に出来ないということではありません。
ドローン散骨を受け付けている、散骨業者はあるそうですが費用が割高で…
まずドローンにはちゃんとした国内規制があります。
そしてその規制は年々厳しくなっています。
例えば東京湾でドローン散骨をする場合には、国土交通省航空局・管轄の海上保安部・市区町村の港湾管理課や海岸管理課などの許可が必要となります。
ここで事細かに書いて行くと難しくなるので、ドローン散骨をする際の問題点を簡単に書いて行きます。
① 飛行禁止エリアがある! ② ドローンから物を落としてはいけない! ③ 転落の危険性がある! ④ 申請に1ヶ月以上の時間が必要! ⑤ 天候に左右される! |
ドローンは飛行禁止エリアは「空港等の周辺」「緊急用務空域」「150m以上の上空」「人口集中地区」と厳しく規制され飛行は禁止されています。
地上から150mだと東京タワーの展望台ぐらいですね。
海上でのドローン散骨では、風を遮るものがない為に風の影響をダイレクトに受け転落の危険性は低くはないでしょう。
また、海鳥やカモメなどとの衝突の危険性も忘れてはいけないのです。
ドローンには厳しい規制がある!
他にも固形物や液体などの散布についても規制がありますし、転落の危険性も捨てきれません。
それでもどうにかしてドローン散骨がしたい場合は、国土交通省の許可があれば大丈夫でしょうが、空港周辺など飛行区域によっては許可は中々でないと思います。
ひょっとしたら今後は、本格的にドローン散骨を検討する業者さんが多く出てくるかもしれません。
ドローンの性能が上がり、空中からの散骨が認められれば可能かもしれませんが…
難しいのではないでしょうか。
ドローンは港則法の第31~32条によると
第三十一条 (2)港長は、前項の許可をするに当り、船舶交通の安全のために必要な措置を命ずることができる。 第三十二条 |
港内(海上)で作業(飛行)をおこなう場合、管轄する海上保安部の港長の許可を受けなければなりません。
海上保安部の許可を受けずにドローンを飛行させると、罰則があるので注意してください。
港則法 第八章 罰則 第二十四条第一項又は第三十一条第一項(第四十三条において準用する場合を含む。)の規定に違反した者。 |
簡単に言いますと『6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金』となるのです。
これらの決まりをすべてクリアすれば、ドローン散骨は今後需要があるのかもしれませんが要件も条件もかなり厳しいようです。
また、ドローンの飛行申請を行う際は、いつどこで飛行させるかの明記が必要となり、飛行予定日の天候に左右され強風や天候不良で延期や中止になった際はまた一からの申請となります。
「これは全ての申請が通ればビジネスチャンスなのでは!!!」
と思った方は残念ながらもう遅いです。
既にドローン散骨の特許実用新案は提出されています。
需要があるかはわかりませんが、これからは散骨方法も変わってくるのかも知れませんね。
因みに花火に遺骨をセットして打ち上げる花火散骨も、特許実用案が提出されています。
実際に受付している業者もありますので、気になる方は調べてみては如何でしょうか。
その他にも大きな風船を使ったバルーン散骨や海底散骨、ヘリコプターやセスナを使った空中散骨など・・・
そして極めつけは、ロケットで遺骨を打ち上げる宇宙葬!!!
もはや散骨なのか疑問に思える、ビジネススタイルになって来ています。
セレモニーのかたちは自由になって来ていますが、間違った方向に進まなければよいのですがね…
ドローンを使った散骨や撮影を依頼する際は、許可申請の有無を必ず確認しましょう。
東京湾や空港周辺でのドローン飛行は難しいですが、地方では申請が緩い場所もあるので、そのような場所でのドローン散骨なら許可が下りるかもしれません。
許可申請していないと、海上などでは海上保安庁に止められ、事情聴取される行為なのです。
ちなみに、ウチではドローン散骨ではなく、船上で散骨している風景をドローンで撮影するサービスを検討しましたが、そのハードルの高さに諦めました…
※追記
福岡県行橋市のふるさと納税で、翔海葬(ドローンによる海洋散骨)の寄付金を募っています。
気になる方はこちらも調べてみては如何でしょうか。
ちなみに280,000円以上の寄付金が必要なようです。
費用はともかく、その土地にゆかりのある方には良いのかもしれませんね…
関連記事:散骨業者の選び方とは?
【人気記事一覧 01】
|
【人気記事一覧 02】
|
散骨でお困り、お悩みがありましたら、いますぐ下記までご相談くださいませ。
旦那のお墓は・・・女性のお墓に対する考え
今までの檀家制度は先祖のお墓に入る・・・これが当たり前でした。結婚した女性は、夫側のお墓に入る。 今まで当たり前だった、そんなお墓の習慣を疑問に思う女性が増えている事をご存知ですか?
スマホやSNS、中の情報は死後どうなる?
遺族が直面するデジタル遺品問題を掘り下げる!
後悔しないための生前にできる対処法を徹底解説!
「お墓はいらないかも…」そんな悩みがありませんか?
お墓は本当に必要なのか、その常識が今、大きく変わる!
次世代に「負の遺産」を残さないために今できること!
お寺離れがなぜ今こんなに深刻なのか?
SNSで広がるお寺に対するリアルな声!
長年の慣習が呼んだ「お寺離れ」の本音に迫る!
散骨は国や自治体が「許可」していないって本当?
なぜ散骨は推進されない?法律の曖昧さが招く問題点!
違法にならないために、知っておくべき必読ガイド!
「まさか霊園が?」知られざる宗教法人の倒産リスク!
あなたは大丈夫?霊園・納骨堂の破綻は他人事ではありません。
大切なご遺骨を守るため、霊園の裏側と対策を徹底解説!
菩提寺ってそもそもどんな存在?必要なの?
メリットもあれば費用負担も!若者ほど疑問視する理由は?
「本当に必要なのか?」あなたの疑問にヒントを届けます!
「家族じゃない」と、お墓に入ることを断られたら…
LGBTQ+当事者が直面する、切実な「最期」の悩み
自分らしい供養の形を見つけるための、確かな一歩を!
「まさかお寺が売買される…」静かに進む宗教法人のM&A。
過疎化や後継者不足が背景に、現実とこれからの問題点!
私たちの供養のあり方にも影響が?知られざる闇の実態に迫る。
火葬後に遺骨が全く残らないことって本当にある?
病気や薬の影響で骨が少なくなるって本当?
収骨しないという選択は可能なのか、地域差も含めて解説します。
墓地や納骨堂の倒産リスクと実例を詳しく紹介。
経営問題や宗教法人の税金についてわかりやすく解説。
遺骨を守るための新しい供養方法と海洋散骨!
散骨でお困り、お悩みがありましたら、いますぐ下記までご相談くださいませ。
散骨の一凛では遺骨の激安・格安の処分、他社よりも、どこよりも安い遺骨処分、海洋散骨をしております。