戒名とはいったい何か?
戒名は本当に必要なのか?
死んだときにお墓に刻まれる戒名。なんとなく戒名にお金(お布施)を支払っていませんか?
戒名は本当に必要なのでしょうか?
火葬のみをおこなう「直葬」の場合、戒名は必要なのか?
『戒名は不要なのでは…?』そんな話もちらほら聞くこともあるかと思います。
今回は、そんな戒名(かいみょう)について、考えてみたいと思います。
-CONTENTS- |
1.戒名とはいったい何か?
不安を煽る宗教ビジネス?
先祖代々のお墓が菩提寺がある方は、戒名が必要だと考えてよいでしょう。
菩提寺の土地を借りてお墓は建てられています。 その為、菩提寺のルールに従うことができない人は、お墓に入ることは出来ないこともあります。
菩提寺の僧侶以外に戒名を授かったり、個人や家族で戒名を決めたりする人もお墓に入ることができない可能性が高いと言えます。
戒名(かいみょう)とは、仏(ほとけ)の弟子になった時につける名前が戒名です。
それが、出家していない人でも、死んだあとに極楽浄土に行けるようにと、戒名をつけるようになりました。
本来であれば、戒名とは生前に修行をかさね、その結果が認められた時に「僧侶」からつけて貰えるのが戒名なのです。
生前に授かるもので、死んだ後に高額なお布施を払って頂くものではありません。
戒名(かいみょう)は、仏教において、戒を守ることを誓った(受戒した)者に与えられる名前である。 仏門に入った証であり、戒律を守る証として与えられる。 戒名の授与は、上座部仏教と大乗仏教の両方で行われており、多くの場合、出家修道者に対して授戒の師僧によって与えられる。 |
参照:wikipedia
修行をしてない人であっても高額なお布施を払えば、仏の弟子になれるのが今の高額戒名ビジネスのスタイルと言えます。
しかし、高額なお布施が払えないと、「戒名」は頂けません。
「戒名が貰えない...」よくよく考えたら、大変な事です…
戒名がないと成仏できない!!! |
というわけです。
仮に死後の世界があったとして、戒名がないまま「亡くなった方」はどうなってしまうのでしょうか…?
戒名がない人(お金を払わなかった人)は、仏様は救ってくれないのでしょうか?
いわゆる地獄に行ってしまうのかもしれません…
仏とは、生前の行いを見ないのかもしれませんね…
知っている方がいたら是非とも教えて頂きたいところです...
2.戒名にはランクがある!!!
お布施でランクが決まる宗教ビジネス
本当に不思議な話ではありますが、「戒名」にはランクがあります。
ありがたい事…?なのか、高額なお布施を寺院に納めると、ランクの高い戒名を授けてもらえます。
合理的に判断して不思議な話です。
「戒名」は誰にでも平等ではないのです。
お金(お布施)を積むと、誰での極楽に行けるシステムようです。
戒名とはお布施の金額によって、ランクが決まるシステムが今の高額宗教ビジネスなのです。
では、その高額戒名もとい、ありがたい「戒名」の相場について見ていきましょう。
浄土宗 信士・信女 30~40万円 居士・大姉 50~60万円 院信士・院信女 70万円~
浄土真宗 信士・信女 20万円~ 居士・信女 50万円~
真言宗 信士・信女 30~50万円 居士・大姉 50~70万円 院信士・院信女 80万円~ 院居士・院大姉 100万円~
日蓮宗 院信士・院信女 30~50万円 院居士・院大姉 100万円~ |
なんと、高い戒名になると、100万円を超える金額になっています。普通の感覚で文字だけ見ても、意味が分かりません...
ちなみに、徳川家康の戒名は「安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」です。
「大居士」の値段相場は、宗派によって異なりますが、50~80万円程度が一般的です。
「戒名」は宗派によって呼び名などが変わります。
浄土真宗では「法名」 日蓮宗では「法号」といいます。
そもそも戒名の「ランク」とは何なのでしょうか?
戒名のランクは格差ではないのでしょか?
お布施などの金額の違いだけと思っていても、声に出してはいけない雰囲気は大人の事情なのでしょう。
仏門に入った証の戒名にランクがあるのならば…
仮に死後の世界に行った時に、ランクで差別や区別されてしまわないか?
心配で夜も寝れません...
天国や極楽に行くにも、お金が必要なようですね!!! |
仏教徒で戒名がないまま亡くなった方と、無宗教で最上級の戒名を与えられた悪人!
死後の世界での違いを知っている方がいたら、こちらも是非教えて頂きたいです。
本来であれば生前に寺院に多大な貢献をしていたり、社会的な地位が高かった人がランクの高い戒名を授けてもらうことが当たり前でした。
しかし現在では、
高額のお布施を寺院に納めることによって… |
ランクの高い戒名を授けてもらう・・・
これはもう、高額戒名ビジネスが成り立っている・・・と言っても過言ではありません。
3.戒名は、そもそも必要なのか?
戒名は絶対に必要ではない!
結論から言うと、仏教徒でなければ「戒名」は必要ありません。最近では、通夜・告別式などの儀式をやらず、火葬のみをおこなう「直葬」が増えているようです。
「直葬の場合、火葬後に自然葬や散骨を行う時は戒名は必要がないからいらない!」という人も多いようです。
さらに言うと、無宗教のお墓に入るなら、基本的に「戒名」は必要はありません。
神道やキリスト教などを信仰している方は、仏門に入ることはないので、戒名は必要ありません。
戒名が必要な場合は
・仏教的葬儀式をおこなう場合! ・菩提寺などへの納骨する場合! |
ですが、最近のお寺は不況なのか、戒名がなくても大丈夫なケースがあります。
自然葬などでは戒名は必要ないことが多いようです。
何度も言いますが、戒名は仏の弟子になる為に名付けられるものです。
よって、無宗教・無神論者であれば、戒名を授かる必要はありません。
日本人の多くの方が無宗教で葬式だけの仏教徒と言われています。
七五三では神社に行き、クリスマスを祝い、結婚式は教会でおこない、初詣は神社を参拝し、葬式は仏教にておこなうのが今の日本人です。
以前おこなわれたアンケート結果によると、戒名を必要とするかとの質問に対して「必要」と答えた割合は約50%「不必要」も約50%となっています。
年代別に見ると20~60代以上の方は「不必要」に60%以上の回答があります。
70代以上では70%が「必要」だと回答しています。
これらの結果から、高齢者ほど戒名は「必要」だ・・・と考えているようです。
逆に中高年や若年層世代では、戒名は「必要ない」又は「必要ないのでは」と考えていることがわかります。
・戒名は必要ない! ・若い人は、必要性を感じてない! ・無宗教の人は戒名がいらない! |
4.戒名につきまとう高額なお布施
戒名=お布施
このイメージは誰しもが抱くと思います。
「高額なお布施を請求された。」などの言わば都市伝説的なイメージ…
実際に高額請求された方とお会いしたことはありませんが、噂で聞いた事がある程度の話です。
しかし『火のない所に煙は立たぬ』と言います。実際に請求された方は少なからず居るのでしょう。
今では戒名のお布施と言う名の金額を、はっきりと提示してあるお寺もあります。
「お気持ちで…」と言われ支払うお布施の金額がわからないよりよっぽど良心的です。
明朗会計で納得して戒名を授けてもらうことが出来ます。
この「お気持ちで…」が厄介なのです。
戒名にはある程度の相場はあるようですが、決められた金額などはありません。
たとえ話ですが裕福でない方が、なんとかかき集めた1万円があったとしましょう。
その1万円はその方にとっては大変な思いで集めた大切なお金です。
「1万円しか納めることができませんがこれで戒名を…」
そう聞いて快く戒名を授けてくれる僧侶が存在するのでしょうか?
今の戒名ビジネスでは、なかなか引き受けてくれないのが現状だと考えられます。
逆にとても裕福な方が200~300万円ポーンと包んで「これで戒名を授けて下さい。」
そう頼めば笑顔は見せないにしろ、最高ランクの戒名を授けてもらうことが出来るはずです。
大袈裟な仮説ですが 戒名=お布施 のイメージとはこうではないでしょうか。
所詮、戒名とはある程度の相場が決められたお布施の金額で結局は決まってしまうのです。
5.戒名は自分で付けてよい?
自分で決めて良い
なにも戒名は僧侶から授けてもらはなくても良いのです。
なんとなく僧侶から授けてもらうことで、有難みがあるような気になっているだけです。
本来は、自分で戒名を付けることは可能なのです。
自分で自分の戒名をつけても良いですし、家族につけてもらっても何ら問題はありません。
落語家の立川談志さんは生前に自らの戒名を
立川雲黒斎家元勝手居士 (たてかわうんこくさいいえもとかってこじ) |
と決めていたそうです。
戒名は菩提寺の僧侶または、葬儀で読経してくれた僧侶に授けてもらうことが一般的です。
しかしこれは法律で決まっているワケでもありませんし戒名を授ける資格なども存在しません。
したがって、好きな文字を使って自分や家族へ戒名をつけても全く問題はないのです。
戒名無料作成サービス>>
このように無料で戒名を作ってくれるサイトは沢山存在しますので試しに自分の戒名を作ってみてはいかがでしょうか。
菩提寺がある場合は、自分たちで戒名を付けたると葬儀やお墓への埋葬を断られることがあるので注意が必要です。
6.戒名はいらない
無駄なお布施は払わなくて良い
戒名をつけるためにかかる費用は、宗派によりますが「数十万円~100万円」ほどかかります。
ひょっとしたら残された家族にしてみたら、戒名などいらないわけです。
逆に、故人が戒名を必要としていなくとも、世間体などを気にして家族や親族が戒名を欲しがることも多いようです。
戒名もいらないし『そもそもお墓もいらない。葬儀もやらい。』それでも本来は問題がないのです。
日本人は世間を気にしすぎて、意味のないしきたりを大事にしすぎだと感じたことはないですか。
守るべき文化やしきたりは他にもっとある事に、そろそろ気づく時ではないでしょうか…
7.戒名についての「まとめ」
文化でも制度でもない
戒名とは、よく付き合いもない僧侶に払った金額(お布施)の多さによって頂ける、非常にありがたい宗教ビジネス制度になっています。
本来であれば、修行の結果いただける戒名は高額なお布施によって決まる高額ビジネススタイル。
死後の不安を煽っていることに、薄々気づいていますが中々言い出せないのが、この戒名ビジネスなのではないでしょうか。
戒名ビジネスは宗教ビジネスの中でも、一括で支払う高額なお布施になります。
しかし、近年では檀家離れや墓じまいなどで思うようにお布施が集まらないそうです。
『そして20年後には今ある寺院の約三分の一がなくなると予想されています。』
檀家からのお布施や寄付金が集まらず経営破綻してしまう寺院が今後は増えてしまうのです。
今現在、日本には寺院が約7万7000あり、その数はコンビニエンスストアや郵便局よりも多いのです。
しかし、今後は寺院は減っていきます。
現状でもうすでに、破綻が始まっています。
仏教徒でもなく信仰心もないのに、葬式仏教徒だけで親から授かった自分の名前を捨てて授かる戒名…本当に意味があると思いますか?
お布施の金額でランクが決まってしまう、現在の戒名と言う名の高額宗教ビジネススタイル…
そろそろ死後の不安を煽る高額宗教ビジネスは終わりにしませんか?
戒名は仏弟子として成仏するために必要だと、不安を煽っているのではないでしょうか…
宗教への信仰心がなく、戒名の価値に疑問を抱く方が「戒名は必要ない」と考えても無理はありません。
誰も言わないので私が言います。
それでも皆さんは本当に戒名が必要ですか?
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