お墓を放置すると、どうなるの?墓じまいは放置厳禁!無縁仏になる前に知るべき供養の選択肢
無縁仏のお墓はどうなってしまうのか知っていますか?
「遠方で墓参りに行けない…」
「お寺とのやり取りが不安で、なかなか前に進めない…」
「墓じまいで、後悔だけはしたくない…」
そんなお悩み、抱えていませんか?
墓じまいは、放置すると大きなトラブルに発展する可能性も。
この記事では、核家族化や少子化が進む現代に増えているお墓の問題に焦点を当て、墓じまいの正しい知識と手続き、後悔しない供養方法まで、専門家が分かりやすく解説します。
1.お墓を放置するとどうなるの?「無縁仏」のリスク
実は、お墓を放置し続けると、最終的に「無縁仏(むえんぼとけ)」になってしまうリスクがあることをご存じでしょうか。
: 無縁仏とは?
管理者がいなくなり、維持費用も滞納されてしまったお墓は、一定期間が過ぎるとお墓の管理者に撤去されてしまいます。
そして、その中に納められていたご遺骨は、他の無縁仏のご遺骨と一緒に合祀墓に埋葬されることになります。
一度合祀されると、個々のご遺骨を取り出すことは二度とできません。
これは、ご先祖様にとっても、残されたご家族にとっても、非常に残念な状況と言えるでしょう。
2.なぜ今、墓じまいが増えているのか?その背景と理由
近年、「墓じまい」という言葉を耳にする機会が増えました。
厚生労働省が公表している「衛生行政報告例」によると、全国の改葬件数(墓じまいをして遺骨を別の場所に移すこと)は年々増加傾向にあり、2022年度には過去最高の15万1,076件を記録しています。
こうした全国的な傾向は、東京都を含む多くの地域で見られ、お墓の承継や管理に関する悩みを持つ方が増えていることを示しています。
この背景には、現代の多様なライフスタイルや価値観の変化が深く関わっています。
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核家族化・少子化: 子どもの数が減り、お墓を継ぐ人がいなくなるケースが増えています。
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非婚化・未婚化の進行: 生涯独身を選ぶ人が増え、自身の墓や供養について考える必要が出てきました。
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都市部への人口集中: 地方に先祖代々のお墓があるものの、都心で生活するようになり、管理や参拝が困難になるケースが頻発しています。
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お墓に対する価値観の変化: 「必ずしもお墓を持つ必要はない」「より自然な形で供養したい」といった、新しい供養の形を求める声が増えています。
こうした社会の変化が、「墓じまい」という選択肢を身近なものにしていると言って良いでしょう。
3.墓じまいとは?改葬との違いと基本的な流れ
「墓じまい」とは、今あるお墓を撤去・返還し、中に納められているご遺骨を別の場所へ移すことです。
この「ご遺骨を別の場所へ移すこと」を法律上は「改葬(かいそう)」と呼びます。
そのため、一般的に墓じまいと改葬はほぼ同じ意味で使われることが多いです。
墓じまいは、以下の基本的な流れで進みます。
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家族・親族との相談: まずはご家族やご親族に相談し、理解を得ることが最も重要です。
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お寺・霊園との相談・離檀(りだん): お墓があるお寺や霊園に墓じまいの意向を伝え、話し合いを行います。離檀料(感謝の気持ち)の支払いが発生することもあります。
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改葬先の検討・決定: 墓じまい後のご遺骨の供養先(新しいお墓、散骨、樹木葬など)を決めます。
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行政手続き(改葬許可申請): お墓のある自治体で「改葬許可申請書」を入手し、必要な書類(受入証明書、埋葬証明書など)を揃えて申請します。改葬許可証が発行されないと、工事はできません。
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お墓の撤去・ご遺骨の取り出し: 石材店に依頼し、お墓を撤去・更地に戻し、ご遺骨を取り出します。
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新しい供養先への埋葬・納骨: 改葬許可証とともに、ご遺骨を新しい供養先へ納めます。
4.墓じまいでよくあるトラブルと対処法【離檀料・行政手続き】
墓じまいを進める上で、特に注意したいのが「お寺や霊園とのトラブル」と「複雑な行政手続き」です。
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離檀料(りだんりょう)問題: 墓じまいをする際、これまでお世話になったお寺に「離檀料」を求められることがあります。これは感謝の気持ちとして渡すもので、法的な義務はありませんが、トラブルに発展しやすい点です。
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対処法: 感情的にならず、事前に相場を確認し、丁寧な対話と相談を心がけましょう。もし交渉が難しいと感じたら、信頼できる専門業者に間に入ってもらうのも一つの手です。無理な高額請求には毅然とした態度で対応することも大切です。
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行政手続きの複雑さ: 墓じまいには、役所への改葬許可申請など、複数の書類作成や手続きが必要です。特に平日仕事をしている方には大きな負担となるでしょう。
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対処法: 必要書類のリストを作成し、一つずつ確認しながら進めましょう。自治体によって提出書類や書式が異なる場合があるので、事前に確認が必要です。不明な点は役所の担当窓口や、専門業者に相談するのが確実です。
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親族間の意見の相違: 墓じまいを決断しても、親族の中には反対する方がいる場合もあります。
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対処法: 事前に十分な時間をかけて、墓じまいをする理由や、今後の供養の方針を丁寧に説明することが重要です。書面で墓じまいを行う旨を通知したり、専門家のアドバイスを受けたりするのも有効です。
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5.墓じまい後の選択肢と費用相場:後悔しない供養を選ぶために
墓じまいをしたら終わりではありません。
大切なご遺骨をどのように供養していくかが、次の重要なステップです。
ここでは、主な供養方法とその特徴、そして気になる費用相場をご紹介します。
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合祀墓(ごうしぼ):
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特徴: 他の方のご遺骨と一緒に埋葬される共同のお墓。
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メリット: 費用が安価、管理の手間が不要、永代供養となる。
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デメリット: 一度埋葬するとご遺骨を取り出せない。
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費用相場: 約10万円~50万円
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樹木葬(じゅもくそう):
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特徴: 樹木や草花を墓標としてご遺骨を埋葬する方法。自然への回帰を願う人に人気。
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メリット: 自然に還るイメージ、管理が比較的楽、デザインが多様。
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デメリット: 場所によってはアクセスが不便、個別埋葬でも最終的に合祀されるケースも。
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費用相場: 約10万円~80万円
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手元供養(てもとくよう):
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特徴: ご遺骨の一部を自宅に置いて供養する方法。
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メリット: いつでも故人を身近に感じられる、費用を抑えられる。
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デメリット: 全てのご遺骨は供養しきれない、将来の管理について検討が必要。
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費用相場: 数万円~数十万円(供養品の費用)
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海洋散骨(かいようさんこつ):
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特徴: ご遺骨を粉末状にし、海に還す供養方法。
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メリット: 墓地・墓石が不要、自然に還る、宗教・宗派を問わない。
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デメリット: 特定の場所での供養がなくなる、ご遺骨を取り戻せない。
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費用相場: 約10万円~50万円(乗船人数やサービス内容で変動)
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6.まとめ:墓じまいは早めの相談がカギ、そして未来への一歩
お墓のことで悩み始めたら、「もう少し後で…」と先延ばしにせず、まずはご家族で話し合い、早めに専門家へ相談することが何よりも大切です。
放置することで、手続きが複雑になったり、ご家族間で不要なトラブルが発生したりする可能性もあります。
墓じまいは、故人様への感謝の気持ちを大切にしつつ、残されたご家族が未来を安心して暮らすための大切な選択です。
決して「お墓を捨てる」ことではありません。
私たちは、ご先祖様を敬い、故人様を大切に想うご家族の気持ちに寄り添い、最適な供養の形を見つけるお手伝いをしたいと願っています。
墓じまいは、想いを未来につなぐ、もう一つの供養のかたちなのですから。
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