お墓を放置すると、どうなるの?
無縁仏のお墓ってなに?
これまでは、お墓は長男を中心にして「先祖代々と受け継がれていくもの」と考えられていました。
しかし、この常識が変化しているのをご存知でしょうか?
お墓は、お参りする人や「管理」してくれる人、いわゆる「墓守」がいなくなると無縁仏となってしまいます。
生涯独身の増加や出生率の低下、都心で働く人が増えた事で、地方にあるお墓に行く事が減っているそうです。
今回は、そんな『墓じまいの今』についてご紹介していきます。
CONTENTS |
1.墓じまいとは何か?
前向きにお墓をやめる人々
墓じまいとは、今あるお墓を閉める事です。
一般的には改葬と呼ばれています。
具体的にはお墓を辞めた後に
・合祀墓に遺骨を移す。 ・樹木葬に変える。 ・自宅で手元供養する。 ・海や山などに散骨する。 |
ことが多いようです。
新たにお墓を購入する方もいるようですが、その割合は多くはありません。
「墓じまい」をすること自体が一昔前では、あまり考えられなかったのですが、時代が大きく変わり今では普通になっています。
東京都では、2015年度(平成27年度)の改葬件数は8624件でしたが、2020年度(令和元年度)には10010件にまで増えており、この5年間増え続けているのです。
厚生労働省の調べでは「墓じまい」の件数は増加傾向にあり、今後も増えていくのは確実だ。 |
と示しています。
この「墓じまい」ですが、一部ではトラブルが起きているようです。
お寺の檀家であった場合などは、「離檀料」などのトラブル報告も多く菩提寺や親族ともよく話し合って穏便に解決しなくてはなりません。
2.墓じまいが増えている理由とは?
お墓って必要ですか?
これまでの「お墓」とは違う供養方法を選ぶ人が増えています。
その最も大きな理由は「核家族化」と「少子化」が進んだことが一番の要因だと考えられています。
時代が進むと、それに合わせて生活のスタイルも大幅に変化します。
核家族世帯は、東京や大阪などの大きな「都市部」に集中する傾向にあります。
すると地方にお墓があった場合などは必然的に『あぁ…お墓参りの時期か…前回お墓参りに行ったのっていつだっけ…』ということも珍しくはないのです。
連休などを使い地方にわざわざ帰り『お墓参りをする... これって本当に必要なのか??』と疑問を持つ人が増えているのが事実なのです。
3.地方のお墓参りが面倒
お墓参りに行かない人の割合は、約23%と4人に1人の割合なのだそうです。
その理由は、「遠方にある為、なかなか行けない…」「高齢の為、体力的に厳しい…」「正直めんどくさい…」などが挙げられています。
遠く離れた地方の田舎へのお墓参りは、管理費に加え交通費や滞在費などの出費…そして体力と気力の面でも負担を感じてしまうものです。
墓参りを理由にした、ちょっとした旅行になっているのが現実なのではないでしょうか。
実際に新たにお墓の購入を検討している方も、価格や維持費など費用面とともに自宅からの距離を重視する傾向が強くなっているようです。
近いほうが管理しやすく、お墓参りにも行きやすいのでこの傾向は合理的です。
お墓を維持管理していくためには、近さや安さが条件になってきていると言っても間違いはないでしょう。
墓じまいの増加には、価値観の多様化も大きな要因のひとつだと考えられています。
明治時代に制定された「家制度(いえせいど)」以降、お墓は代々の先祖を祀る一族の重要な場となっていたことは間違いありません。
しかし時は立ち、現在では「家」や「先祖」というものの重さも変化し、今あるお墓をそのままの状態で守ることへの義務感などが薄れているそうです。
無縁仏になってしまうと…
無縁仏とは、様々な事情により誰にも管理されないお墓のことです。
維持費を払わずに一定の期間が経ったお墓は「無縁墓」として扱われ、墓地の管理者に強制撤去されてしまいます。
現在では核家族の増加や少子高齢化の進行によって後継者がいない故人が増えているため、無縁仏の数も増加していると言われています。
お墓は継承して、管理やお参りする人がいないと無縁墓になってしまうのです。
管理する人がいなくなってしまったお墓は、草木が生い茂り荒れ果てた状態になっていきます。
「無縁墓」と判断される基準は霊園や墓地により異なります。
しかし一定の期間管理がされていないと、「無縁墓」になってしまいます・・・
平成11年に改正された「墓地、埋葬等に関する法律」の中で
無縁墳墓等に関する権利を有する者に対し一年以内に申し出るべき旨を官報に掲載し、かつ無縁墳墓等の見やすい場所に設置された立札に一年間掲示して公告しその期間中にその申出がなかった。 |
その場合には手続きをすれば「無縁墓」を改葬できるようになりました。
この手続きをとられた墓は、最終的に撤去され、中の遺骨は合祀墓で供養という名のもとに処分されてしまっているのです。
合祀墓に埋葬されると、後日申し出たとしても遺骨を取り出すことは出来ません。
他人の遺骨と混ぜて埋葬されるため、後から取り出すことは不可能なのです。
結局は身内に放棄された遺骨やお墓は、最終的には捨てられると考えて良いでしょう。
まとめ
お墓は維持費を払わずに一定期間経ってしっまうと「無縁墓」として扱われ、墓地の管理者に強制撤去されます。
ひと昔前と違い「納骨堂」「樹木葬」「海洋散骨」などお墓以外の供養方法が増えています。
石のお墓に執着するのは、今の高齢者と地方の田舎だけになっていくのではないでしょうか。
その背景には核家族化などの原因もありますが、今までの「お墓」という形に捉われない価値観の多様化が大きな要因だと考えられます。
インターネットの普及により多くの情報が得られる現在において「お墓文化」に疑問を抱く方が増えていることでしょう。
葬式 戒名 墓 お布施…
多額のお金が必要な現代の死後仏教ビジネス…
そのことからも、お墓は必要ないと思い墓じまいが増えているのかもしれません。
墓石という墓標にとらわれない供養方法…
今後も増えていくと思われますが、皆さんはどう思われますか?
関連記事:樹木葬も色々あるようですね
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