女性を取りまくお墓事情とは?
女性のお墓の選択肢は?
時代の変化と共に、生活は変わります。生活が変われば当たり前ですが、考え方も自然と変わってきます。
考えが変わる事で、少しずつ文化が変わり定着していきます。世界は固定化されておらず、常に変化しています。
それは「お墓に関すること」も同じと言えます。
日本では自分が死んだら『先祖代々のお墓に入る』、結婚した女性は『婚家のお墓に入る』ということが、長い間それが常識だと考えられてきました。
しかし、この一般的だと思われていた考えが、時代と共に大きく変化している事をみなさんはご存知でしょうか?
1.お墓に入ることが当たり前なのか?
旦那の墓に入るのは・・・
現代は女性が社会進出をして、夫婦も共働きになっています。男性以上に、女性が活躍するのが当たり前になっています。
ドラマや映画を見ていても、女性が働いているシーンが増えました。
2007年に放送された「働きマン」あたりから、主人公が「女性」であるドラマが、増えたように感じます。女性が社会に出て働き、男女共稼ぎの夫婦が増えました。
一昔前の、専業主婦という選択肢は、今の日本においては、稀になっています。
女性が家庭にいて『子供を育てる』「家庭を守る」というのは、昭和時代の、古い考えになっています。
女性の社会進出はもはや止める事はできません。
上場企業でも、国際基準に合わせて、女性管理職の比率を上げるようになっています。
経済発展した日本、アメリカ、ドイツ、フランスなどの先進国では生涯、独身の女性も増えています。LGBTなど、今まではマイナーだった人々が認知され、一定の社会的な権利を勝ち取っている現代。
結婚と言うのは、一つの「選択肢」程度の認識になっていくと考えられます。情報化社会では、最も優れ文化や制度が、すごいスピードで普及します。
特にフランスは、「事実婚」などで結婚をしても戸籍が違う!など自由度が高くなっています。
日本でも、今までは当たり前だったお墓の習俗を、疑問に思う女性が増えているそうです。
既婚女性の場合、旦那が長男だと当たり前として「旦那家系」のお墓に入る事だと考えられていました。
しかし…「嫁姑問題」や旦那との不仲が原因で「死んでまで、旦那と一緒のお墓はイヤだ」という女性が増えているようです。
そしてお墓に入らない選択をする女性が、急増しているのが現状なのです。
お墓の制度に縛られない、女性は今後も増えていくのではないでしょうか。
その他にも
「暗いジメジメした土の中は…」 |
と考える女性が増えています。今では、女性専用のお墓も存在しています。
未婚女性は、実家のお墓に入る事をためらう方も多く、お墓に入る事は考えていないようです。
両親が先に他界していた場合、自分がお墓に入った後、誰がお墓を見てくれるのか?など問題が山積みだからです。
・女性が社会進出するようになった ・嫁姑問題は根深い ・時代は変化している |
2.女性に好まれるお墓とは?
時代によってお墓も変化する
女性と男性では、お墓に対する考え方が、大きく違います。
お墓に入らないことを選んだ女性に支持されている埋葬方法が 納骨堂 樹木葬 海洋散骨 のようです。
特に、散骨は、お墓が必要ない事と、お墓の管理が必要ないという利点があるので、人気になっています。
納骨堂とは?
納骨堂は最新のロッカー型が人気です。
女性の好むデザインなどもあるので注目を集めています。
都心部に多い最新鋭の納骨堂などが人気のようです。
地方にあるお寺の納骨堂は、あまり注目されてはいないようです。
昔からある納骨堂は宗教色が強く、古臭く感じられるのでしょう。
管理費用などは樹木葬と変わりません。
・価格は50万前後~ ・管理費は1万円/年 ・デザインがおしゃれ |
3.樹木葬とは?
樹木葬は、四季折々の花に囲まれる埋葬方法です。
女性に支持されているのもわかります。
タイプは霊園にあるもの、里山にあるもので値段がかなり変わってきます。
一般の墓地と変わらないタイプもあるので、その場合には値段は高くなります。
都心部にある樹木葬は、土地の関係から面積が狭いものが多いように思えます。
逆に地方の樹木葬は大きな樹木の下に埋葬するなど、特徴はそれぞれです。
価格:5万~150万 管理費:1万円/年 |
海洋散骨とは?
お墓がいらない
海洋散骨は、パウダーにした遺骨を海に撒きます。
生前に海が好きだった人や、旧式のお墓にこだわらない方などに人気があります。
たくさんの花びらと共に大海原に還れることから、煌びやかなセレモニーとして注目を集めています。
お墓を持たないことで、維持費もかかりません。さらに、お墓参りに行かなくて良いので、遠出して無駄な出費を増やしてしまう心配もありません。
土着文化による、お墓文化の押し付けがなくなった現在。時代のニーズにピッタリと合っているので、数が増えていると感じます。
もちろん、まだまだ、お墓を選ぶ人は、多い現状はあります。
価格:3万~40万 管理費:無料 |
理想と現実の狭間で
家族の考えで変わってしまう
お墓に入りたくない女性にとって、最大の問題は「自分の意志とは関係がなく、残った家族によって大きく変わる」という事です。
「遺骨をどうするか?」は残った親族によって、考え方が大きく違います。
さらに『これが正しい!!』という正解がありません。
故人の遺志を尊重してもらえれば、思うようなセレモニーが叶うでしょう。
しかし、残された家族などが世間体などを気にして従来のお墓に納めてしまうことも多いようです。
そのため生前に自分専用の「納骨堂」や「樹木葬」を購入したり海洋散骨を生前予約する女性も増えているそうです。
準備をしておくことはとても大事です。
故人の意志は尊重されるかもしれませんが『死んだ後どうするのか…?』について家族でよく話し合っておかないと、トラブルになる可能性があります・・・
とくに旦那側の親族と、トラブルになることが多いようです。
「なぜウチのお墓に入らないのか…?」 |
と離婚問題にまで発展してしまった・・・という事例もあるようです。
離婚してしまえば、セレモニーのかたちは個人で自由に決めることが出来るかと思いますが、子供がいた場合などを考えると…
よく話し合って頂きたいものです。
女性のお墓事情 まとめ
お墓に入らず納骨堂や樹木葬、海洋散骨を選ぶ方が増えていることは事実です。
その理由は、『残された家族などに迷惑をかけたくない・・・』との考えから高額な葬儀やお墓などではなく、シンプルで価格を抑えたセレモニーが注目されています。
今では葬儀も家族葬や一日葬など、以前より費用を掛けない事も当たり前なっています。
とくに女性は旦那や姑との関係から、お墓に対する価値観をしっかり持っており自分らしい弔い方を考えられています。
お墓に入らないことが選べる時代になりました。
核家族化も進み価値観も多様化したなか、女性を取り巻くお墓の事情は『自分らしく最期を飾る』にかわってきたのではないでしょうか。
そんな女性たちの複雑なお墓事情…皆さんはどう思われますか?
家族とのつながりや、残される家族の負担も考えたうえで、自分のあり方について考えてみては如何でしょうか…
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