葬儀の変化とは?
一般的な葬儀では身内や知人が通夜に集まり、故人をなつかしみながら想い偲びます。
そして、翌日には「葬式・告別式」で送り出すことが、ごく当たり前であり一般的かと思います。
しかし、そんな「葬儀」の当たり前が変わりつつある事を・・・知っていますか?
近年では、新型コロナウイルス感染防止の観点から、人が集まることや会食を避けるために「直葬」(ちょくそう)を選ばれる方が増加したようです。
実際に東京や大阪など人口の多い都市部のみならず、全国的に通夜や告別式を行わずに遺体を直接、火葬場に送りそれを最期とする「直葬」が増えているようです。
直葬を選ぶ人達とは??
直葬を選ぶ方の事情や理由は様々のようです。
葬儀をすると40~150万の費用がかかり、平均では96万ほどの出費です。
出費だけなら良いのですが、やはり時間がかかる事と短い時間で火葬や葬儀など手配をしなければいけないようで、心理的な負担は大きいようです。
直葬を選ぶ理由としては故人の希望が多いようですが、やはり「高額な葬儀費」が用意できない人も…
全国的に火葬場は順番待ちの状況で、その間に遺体を安置する際にも1日数万円の費用が必用となります。
そもそも葬儀にお金をかけることを疑問に思う人も多いのではないでしょうか…
「直葬」で良いとの考えを持つ方が、若者から中高年世代を中心に増えているそうです。
現実的に『お墓や葬儀にこれだけお金をかけて本当に意味があるのか?』と自分の頭で考える人が増えてきたのでしょう。
そんな「直葬」ですが、高齢者でもここ数年で希望し依頼する数が増えているそうです。
直葬が増える原因として、高齢化社会の問題が深く関わっています。
定年後、5年10年と過ぎていくと会社時代の同僚や上司後輩と、どうしても疎遠になっていきます。
そうなると『自分の葬儀に参列してくれるだろうか??』
という不安もあるようです。
特に男性は、定年してから地域とのつながりを持っていない人が多く、家族しかコミュニティーがない人が年々増加している傾向にあります。
この現象を、「社会的孤立」と言います。
定年後に同僚や上司後輩と繋がりがあったとしても、そんな人はゴク僅かだそうです。
一方、女性は地域のコミュニティーセンターなどに出向き、趣味を楽しんでいたりします。
男性は高齢になるほど、孤立しやすいと言えます。
そんな事情があり、自分の葬儀は「簡素化してもよい」と考え、直葬(ちょくそう)を希望する高齢者が増えているようです。
「孤独」という感情が、お墓のあり方にまで影響を及ぼしていると考えられます。
これは、「核家族」となってしまったから起こる現象とも言えます。
葬式をする事も「本当に必要なのか?」考え直す時期が必ず来ると私は感じます。
このまま時代が進んでいくと、葬式の連絡はSNSで連絡、参加はネットで!なんて時代になるかもしれません。
いや、既になっていることに気づいてないだけなのです!
都市と地方の葬儀の違い!
都市部においては、葬儀の簡素化に抵抗感が低いようです。
これには地域社会の希薄化や核家族化の進展で、直葬などが受け入れられやすいようです。
ご近所さんが亡くなった訃報を後日に知るなど、都市部では珍しい事ではないのです。
そのため葬儀が簡素化されていても然程、誰もあまり気にはしないようです。
しかし地方ではそうはいきません。
親族や近所の目があるため故人が希望していたとしても、直葬などではなく立派な葬儀をせざるを得ないのです。
葬儀を簡素化してしまうと
「親不孝だ。」「末裔までの恥さらし。」「故人は犯罪者だから密葬(直葬)にしたのでは?」 |
など罵られてしまう背景が少なからずあるようです。
その為、地方では見栄やプライドを掛け葬儀を行っている家族がいてもおかしくありません。
地方には多くの風習や習わしがあります。
それを守っていく事は大変良い事ではあります。
しかし、閉鎖的で他の考えを受け入れない高齢者も多いことから、地方での葬儀等の簡素化にはまだまだ時間が必要なようです。
直葬とは?
直葬とは通夜や告別式などのおこなわない儀式で、火葬のみの葬儀形式のことをいいます。
直葬は、以前は身寄りのない人や経済的に困窮している人向けの福祉葬的な葬儀が一般的でしたが、近年では新しいセレモニーの形として選択する人が増えてきています。
現在の法律では人は死後24時間以内の火葬、埋葬は禁じられています。
そのため故人の遺体は病院や自宅などに安置することになります。
その間に家族や友人知人などが故人の顔を眺め偲びお別れすることが出来ますし、納棺に立ち会い送り出すことも可能です。
もちろん僧侶による読経が必要と思えば、依頼することも出来るので安心です。
あるアンケート調査では『自分の葬式は直葬で良いか』との質問に『そう思う。』『ややそう思う。』との答えが半数以上を占め、直葬への関心や理解度が高くなっていることが覗え今後も増えていくと思われます。
その背景にはやはり「葬式は高額」とのイメージがあるからではないでしょうか。
今では街中で葬儀社の看板などを見ると『家族葬○○万円~』と、ひと昔前では見かけなかった広告を目にする事があります。
このままでは葬儀業者同士の価格競争で、まだまだ葬儀費用は安くなり倒産する葬儀社が増えることは間違いないでしょう。
地域密着的な街の葬儀屋は、駅周辺に多い大型葬儀業者と張り合うことは難しいかと思われます。
まとめ
最近では一般的な葬儀や通夜での費用は、概ね200万円だと言われています。
その中には通夜などでの飲食費や僧侶への布施なども含まれた費用です。
葬儀の規模にもよりますが、もっと盛大に執り行えば費用は高額になります。
夫婦であれば倍の400万円必要になりますので、子供などに負担を掛けたくないのであれば準備が必要です。
しかし考えてもみて下さい。
その400万円を用意できなければ、子供などが負担しなければいけません。
これを直葬にしてみた場合はどうでしょう。
直葬の平均費用は約20万円前後です。1/10で済みます。
仮に自分の葬儀費用200万円を用意したとしてもそれを少しでも子や孫に残してもよいのではないですか?
故人となった自分の葬儀の自己満足よりも、残された家族に少しでも負担を掛けない方がよっぽど良いと思われます。
そう考える方が増えているからこそ、直葬が増えているのではないでしょうか。
しかし、本人が直葬や家族葬などの費用を抑えた葬儀を望んでいても、残された家族は世間体を気にして一般的な葬儀を執り行うこともまだまだ多いことが現実のようです。
葬儀とは故人と遺族や参列者がお別れをする最後の儀式ですが、昔と違い葬儀も簡素化されているのです。
皆さんは自分の葬式について、どう考えていますか?
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