ビル型納骨堂とは?
その前に、まず納骨堂とは何か?
納骨堂(のうこつどう)という言葉を聞いたことがありますか?
納骨堂は、骨壺に入れた「遺骨を安置しておく、建物」のことです。「納骨殿」や「霊堂(れいどう)」などと呼ばれる事もあります。
都心では、土地の値段が高いので、ビル型になっている事が多いです。
遺骨の納め方は複数あり、ロッカー式 棚式 仏壇式などが一般的です。都心を中心にロッカー式が増えていますが、耐震、混雑など問題もあるようです。
どのタイプも最近は増えていて、お墓も多様化の時代のようです。
一般的な大きいお墓は一戸建てタイプと言えます。
納骨堂はマンションタイプと考えると、分かりやすいかもしれません。
死後ビジネスの拡大が、よくわかる事例ではないでしょうか。
そんな「納骨堂」ですが近年、注目されている納骨堂としてビル型納骨堂があります。
ビル型納骨堂とは何か?
駅から近い場所が人気
ビル型の納骨堂は都心の主要駅近くにあることが多く、交通アクセスの良さから人気を集めているようです。数百~数千の遺骨を管理する事ができます。
骨壺を収納した容器の厨子(ずし)は、目に触れない場所に機械によって格納されています。
これがビル型納骨堂です。 宗教的要素はありますが、ビルは近代的な造りをしているところが多いようです。
専用のICカードをかざして専用の特別室でお参りできます。カードをいれると、自動搬送システムで参拝ブースに移動されます。なんとも、今どきな感じがします。
ICカードがあればお参りでき、宗旨宗派は不問な所もあるようです。
そんなところが、ビル型納骨堂の人気のひとつなのかもしれません。
ビルの中に納骨される
ビル型の「納骨堂」は、一般的にはビルのバックヤードなどに納骨されている場合が多いです。
ICカードで専用の特別室まで自動でご遺骨が運ばれてきます。
お参りするスペースは、他のご家族との共有スペースになるため、お供え物などを置いて帰ることができないようです。
その他にも、室内のため、火を使い線香を焚くことができない...など今までの参拝イメージと少し違うようです
交通アクセスの良さや天候に左右されないなどの理由から、都心部を中心に人気は高まっているのもわかる気がしますね。
料金はどれくらいなのか?
50万~100万かかる
都心部では、価格は個人用で50万円 家族用で100万円 くらいが相場のようです。
なかには200万円を超える納骨堂もあります。価格については、立地や設備によってかなり違います。
ビル型納骨堂の問題点とは
ビル型の納骨堂は、耐久年数や自動化のメンテナンスなどの課題もあるようです。
ICカードを使った参拝。自動で運ばれてくるご遺骨。
数年前では考えられない供養方法ではないでしょうか?
便利なビル型の納骨堂ですが、問題点がいくつかあります。
1.建物が古くなったら・・・
建物の老朽化 ビル型納骨堂は、建物が老朽化したらどうするのか?という課題があります。
今は新しいから良いのですが、30年経過したらビルはかなり老朽化します。
さらに、火災などが発生した場合など。
お墓にこだわらない考え方の変化 価値観の多様化などからビル型納骨堂を選ぶ人が増えているのかもしれません。
2.墓石の種類が選べない
一般的なお墓は、墓石を選んでお墓を作ります。
しかし、ビル型の納骨堂は一般の墓より墓石を選ぶことができません・・・
3.混雑した場合、ひどい・・・
お墓参りにいく時期を考えてください。多くの人が、「お盆」や「お彼岸」などの時期に仕事の休みを取って行くかと思います。
普通の墓地であれば広い敷地があるので、人がたくさん来ても大丈夫です。
しかし、ビル型納骨堂の場合、入り口も狭く敷地も狭いので人が混雑してしまいます・・・
4.納骨できる数が限られている
普通のお墓なら、お墓に骨壺を入れる事ができますが、ビル型の場合、10年後にはすでに受付を終了している可能性があります・・・
同じビルで管理しようとすると、かなり高額の料金を請求される可能性があります・・・
メリットやデメリットもある「ビル型納骨堂」 都心の人にとっては便利ですが、地方の人にはまだまだ、浸透するまでに時間がかかりそうです。
お墓の形も、時代に合わせて変化していくのでしょうか?
5.まとめ
ビル型の納骨堂は都心部を中心に人気があるようです。
しかし、思うように募集が集まらずに経営難になっている宗教法人も多いのだとか…
また、運営している宗教法人の破産によって納骨堂が破綻した例などもあります。
実際に北海道の納骨堂が経営破綻し、一方的な遺骨の返却を求める騒ぎになり、メディアにも取り上げられたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
その他にも、反社会的勢力との繋がりを指摘されたビル型納骨堂の宗教法人などもあり、その実態はまだまだ不透明な部分もあるようです。
価値観の変化や情報のグローバル化によって、お墓に対する意識は確実に変化しているでしょう。
お墓自体を持たない人も多くなっている現在!
あなたは、お墓に何を求めますか?そしてそのお墓は本当に必要ですか?
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