遺骨には六価クロム処理が必要なのか?
遺骨に含まれる六価クロムとは?
散骨をする前には、ある大事な処理をします。それは「六価クロム」という物資の処理です。
散骨をする時の「遺骨」には、実は危険な物質が含まれている事があるという事をご存じでしょうか?
散骨する際には『無害にして散骨をする方法』はとても重要です。
今回は、遺骨に含まれる有害な「六価クロム」についてのお話です。
--目次-- |
六価クロム検査とは何か?
必ず検出されるのか?
人体には、三価クロムと言う物質が含まれています。
この三価クロムは人体に影響はありません。
しかし、火葬した際に遺骨には有害な六価クロムが検出されることがあります。
この六価クロムとは、有害性のある物質で非常に細かい粒子です。
この蒸気を吸い込んでしまうと、手足顔などに発赤発疹が起こり炎症が生じる事があります。
散骨業者のホームページには、『遺骨には有害な六価クロムが含まれていて、無害な三価クロムに処理する必要がある。』と記載されていることがあります。
この表現だと、遺骨には必ず「六価クロム」が含まれていると思われるかもしれません。
しかし、この表現はちょっと正確ではありません…
絶対に含まれているのか?
検出される事がある!
遺骨には『六価クロムが絶対に含まれている...危険だ!!』と言うのは大袈裟です。
六価クロムは、遺骨に絶対に含まれているわけではありません。
正確には、環境基準値【土壌汚染対策法 0.05mg/L】を超える六価クロムが検出される事があると言うことです。
『検出されることがある!』 |
「遺骨には六価クロムが含まれている」という表現は間違っています。
逆に言えば『六価クロムが検出されない遺骨もある』のです。
六価クロムが含まれてしまうのは火葬の時です。
高温で火葬したとき、棺桶をのせるステンレスの台が化学反応を起こし遺骨についてしまうと言われています。
しかし検査をしてみると、「六価クロム」が検出されることは稀なのです。
処理をしたほうが良いのか?
無害にした方が良いが・・・
遺骨に六価クロムが含まれている場合は、「無害化処理」を行うべきです。
しかし、無害化処理には「液剤」を使います。
基準値よりも低い「六価クロム」の場合、無用な液剤をかけるのは避けたいところです。
遺骨の無害化は、必要なことなので液剤を使うのはやむを得ないと思います。
しかし、できるだけ自然な形で散骨したいのであれば、無用な処理な必要ありません。
そのため、当社では検査試薬に代わる、最新のデジタル測定器を使い六価クロムの検出試験を行います。
当社基準の数値以上の六価クロムが検出された場合にのみ、液剤処理を行うことにしています。
無用な処理は避け、検査結果に応じた作業をきちんと行うよう心がけることが大切です。
遺骨に含まれていることがある六価クロムは、火葬をする際に棺桶をのせるステンレスの架台が、長期間にわたって高温にさらされることによって発生し遺骨に付着したものだと考えられます。
火葬場の集塵灰の中には、六価クロムが含まれていることが知られています。
実際に火葬炉内の灰よりも、集塵灰の方に高濃度で含まれていることは業界内では割と有名な話です。
身近にある遺骨は危険なの?
気にしなくて大丈夫
ご自宅などで「遺骨」を保管していると、人体に影響はあるのでしょうか?
有害物質の存在を耳にしてしまうと、不安になるの方も多いかと思います。
答えは「大丈夫です。心配いりません。」
骨壺に入っている遺骨から、六価クロムが「気化する」ことはありません。
ご自宅などで保管している遺骨は、人体に全く影響ないと思って大丈夫です。
しかし、濡れた手で遺骨を触ったり、遺骨を口に含んだりする行為は避けた方が良いかと思います。
直ちに人体に影響はないでしょうが、おススメはできません。
散骨業者で安価で散骨の依頼を受け付けて、六価クロム処理に高額な別料金を請求する業者もいます。 |
ついでに乾燥料金も発生します。
とくに立ち合いが出来ない業者や、郵送のみ受け付けでの散骨業者での六価クロム処理による別料金には注意が必要なのかもしれません。
高濃度な六価クロムが検出されていないかもしれませんし、微量な六価クロム自体が検出されていないかもしれません。
『それどころか六価クロムの検査すらしていないかも…』
一凛では、「六価クロムの処理」は全ての金額に含まれています。追加費用などは一切頂いておりません。
もちろん乾燥料金なども頂いておりませんので、ご安心してご依頼ご相談して頂ければと思います。
但し、立ち合い粉骨の場合には「六価クロム」の処理や乾燥が必要なことがある為、時間に余裕をもってご相談下さい。午前9時頃に遺骨をお預かりして「六価クロム」が検出された場合、乾燥時間を考えても遺骨をお渡しできる時間は夕方になってしまいます。お墓から取り出したご遺骨は、骨壺に水が溜まり湿っていることがあります。その場合には、翌日に遺骨をお返しすることになりますので、お時間には余裕をもってご相談ください。 |
六価クロムの無害化は、特に義務化されている訳ではありません。
無害化処理をおこなわない業者も実際に存在します。
環境への負荷を避けるため、無害化処理に対応している業者に依頼した方が良いにではないでしょうか。
それにしても、六価クロム検査や遺骨の乾燥に数万円の追加費用…高い追加料金ですね…
ウチは無料でやってます…
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