【帰省しない子供×高齢親】「お墓守れない問題」の心理的な壁
墓じまい・継承放棄の裏にある「親の罪悪感」「子の気まずさ」
少子高齢化、核家族化が進む現代日本で、多くの家庭が直面している「お墓問題」
特に、遠方に住む子供と高齢の親の間には、お墓を巡る見えない「心理的な壁」が存在します。
「お墓を守れない」と考える子供、「迷惑をかけたくない」と葛藤する親!そこには、複雑な感情が渦巻いています。
1. なぜ今、「お墓守れない問題」が深刻なのか?
「実家のお墓、いずれ自分が守らなきゃいけないんだろうけど、正直、難しい…」
「子供には迷惑をかけたくないから、元気なうちに何とかしたいけど、何から手をつけていいか…」
こんなふうに感じているご家庭、実はとても多いのです。
現代の日本では、少子高齢化や核家族化の進行により、お墓の維持や継承が「当たり前」ではなくなりました。
とくに、遠くに住む子供と高齢の親の間では、お墓をめぐる“見えない心理的な壁”が生まれやすくなっています。
この記事では、この「お墓守れない問題」の裏にある、親世代の罪悪感や子世代の気まずさといった複雑な心理に焦点を当てます。
そして、このデリケートな問題を乗り越え、家族の関係性をより良くしながら、互いが納得できる供養の形を見つけるためのヒントを探していきましょう。
2. 親子の本音と葛藤:すれ違う思いとお墓の問題
親と子、それぞれの「思いやり」が、かえってすれ違いを生んでしまう——それが今、多くの家庭で起きているお墓問題の本質です。
「お墓じまいをしたい」と切り出す親の本音は、「子供に負担をかけたくない」という優しさ。
でもその一方で、子供は「親をひとりにさせたくない」と思い、「私が管理する」と申し出ることもあります。
ただ、そう言ったものの…
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「本当にできるのか?」と、子の側でも迷いが残るのが現実。
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親は「迷惑じゃなかったか?」と罪悪感を抱いてしまう。
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子も「気持ちはあっても、物理的に難しい」と悩んでしまいます。
その背景にあるのが、日本の深刻な人口変化です。(出典: 厚生労働省 人口動態統計 )
核家族化が進み、子供がひとり、または子なし世帯も増加、物理的に「お墓を継ぐ人がいない」という家庭が急増しているのです。
さらに、金銭的・実務的負担も大きくのしかかります。
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年間の管理費や修繕費
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墓じまい時の離檀料・改葬費
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お墓参りの交通費や時間的制約
こうした事情が重なり、「守りたくても守れない」──そんな現実に、子世代は直面しているのです。
3. 「墓を移すな」根強い抵抗とトラブルの背景
親族の反発、地域の声――“墓を動かすな”というプレッシャーが、墓じまいを難しくしています。
特に地方では、「先祖代々の墓を動かすのは恥」という価値観が根強く、親族や地域社会との摩擦が起こりやすい状況です。
実際に、親が無断で墓じまいを進めたことで、以下のような問題に発展することがあります。
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子供との関係にヒビが入る
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親族との確執が起きる
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思わぬ高額費用(例:移転費用175万円)
こうしたトラブルは年々増加傾向にあり、改葬(事実上の墓じまい)の件数も、令和4年度(2022年度)には15万件を超え、過去最多を記録しています。(全優石調べ )
これは、お墓の維持・管理に限界を感じる人が急増している証でもあります。
とはいえ、すべてがネガティブではありません。
親が自らの意志で供養の将来を考え、子供としっかり話し合うことで、互いに納得できる新しい供養の形にたどり着くケースも増えています。
「墓を守れない」ことは決して無責任ではなく、むしろ“次の世代を思う親心”と“それに応えようとする子の気持ち”が交差する、現代ならではの“親孝行”の形とも言えるのです。
4. 変化する供養の意識と「墓守」の未来
「お墓は代々受け継ぐもの」という考え方が、今、大きく変わろうとしています。
最近の調査では、「自分のお墓が決まっている」と答えた人はわずか39%。実に6割以上の人が「未定」だと答えています。
つまり、今や多くの人が「お墓を持つこと=当たり前」とは思っていないのです。
特に注目されているのが、次のような“新しい供養”の形です。
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管理不要の【永代供養】
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緑に囲まれた【樹木葬】
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自然に還る【海洋散骨】
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複数人で入る【合同墓】や【納骨堂】
こうした選択肢は、子世代にとっても現実的な負担を減らせる方法として関心が高まっています。
例えば稚内市の調査では、「子供に迷惑をかけたくない」「合同墓に賛成」といった声が特に30〜40代に多く、価値観の世代交代が進んでいることが見えてきます。
いま必要なのは、「お墓はこうあるべき」という固定観念を捨て、家族に合った供養のあり方を一緒に考えること。
そのためにも、親子で話し合う時間を持つことが何より大切です。
一方的な判断ではなく、相手の気持ちを聞き、互いに寄り添いながら答えを探す。
それが、これからの時代の“墓守り”のカタチなのかもしれません。
5. 問い直そう「お墓を守る」って何だろう?
「親に迷惑をかけたくない」「子に重荷を背負わせたくない」――。
この優しさのすれ違いが、「お墓をどうするか」という問題をより複雑にしています。
けれど今、私たちは気づき始めています。
“代々守る”というかたちに縛られなくても“心をつなぐ”供養のあり方はきっと見つけられる、と!
「お墓はどうしたい?」ではなく、「家族として、どう在りたい?」そんな対話を、元気なうちに始めてみませんか?
供養のかたちは時代とともに変わっていく。
けれど、大切な人を想う気持ちは、きっと変わらないのではないでしょうか。
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