散骨するタイミングとは?
「散骨するのは、いつが良いでしょうか?」
最近、このような相談を受けることがあります。
「散骨を考えているけれど、いつやるのが故人にとって、そして遺された家族にとって一番良いのだろうか?」
どうやら春がよい、夏がよいなどの季節のことではなく「年忌法要」として『最適な時期はいつなのか?』という質問のようです。
散骨をする場合、一周忌 三回忌 七回忌 などの節目で散骨を考える方もいますが、ご依頼される方の多くは「年忌法要」の時期をひとつの節目にしているようです。
『四十九日を過ぎたので…』この相談が多いようには感じ取れます。
散骨する季節は?
散骨をする理由は、人によって大きく違います。
・墓じまいをしたので…・引越しのため…・気持ちの整理がついたので… |
など、ご依頼される方は様々な理由により散骨をされています。
時期としては、春と秋が多いような気がします。
実は冬の方が、場所によっては海から見える富士山がきれいだったりします。
「波も穏やかで揺れが少ない。」というメリットもあります。
その他にも、生活の区切りは3月から4月が多いので散骨は春が多いようですが、季節ごとにメリットデメリットがあります。
春(3月~5月)
・ メリット : 気候が穏やかで過ごしやすく、海洋散骨を行いやすい時期です。
・ デメリット : 「春の嵐(メイストーム)」と呼ばれる低気圧の影響や、地域によっては5月下旬から梅雨入りすることもあり、これらによって欠航率が高まる可能性があります。
夏(6月~8月)
・ メリット : 天候が安定していれば、風も穏やかで青い海での散骨は非常に気持ちの良い体験となるでしょう。
・ デメリット : エアコンのない小型船舶では暑さが厳しく、熱中症に注意が必要です。また、7月から9月にかけては台風のリスクが非常に高まり、直前の欠航や延期の可能性が増えます。
秋(9月~11月)
・ メリット : 春と同様に気候が穏やかで過ごしやすく、海洋散骨を行うには適した時期と言えます。
・ デメリット : 移動性高気圧の影響で急な雨や雷雨に見舞われることがあります。特に9月上旬までは台風の影響が残る可能性も考慮が必要です。
冬(12月~2月)
・ メリット: 空気が澄んで水質も良く、特に内湾(東京湾)などでは波が穏やかな日が多い傾向にあります。富士山など景観の美しさが際立つこともあります。
・ デメリット: 寒さが厳しく、特に洋上では体感温度が大きく下がります。外洋では海が荒れやすく、欠航率が高くなる傾向があります。防寒対策をしっかり行う必要があります。
このようなメリットデメリットはありますが、ご依頼の件数は年間を通して大きな差はありません。
以前ですが、「生前予約」の相談で来られた方は、早くに亡くなったご主人が購入した墓がありました。
お墓に入って、子供達に引継いでもらうことが当たり前だと思っていたそうです。
しかし、散骨という方法を知り、相談に来られました。
お話を聞いていると、「ご主人が残したお墓がある」ので、自分の遺骨をお墓に納める予定だとか…
しかし「三回忌を期に墓じまいして遺骨は海に散骨して欲しい。」との内容でした。
もちろん、お子さんや身内には承諾済みでトラブルになる心配はないようです。
そこで、生前予約を相談したいとの話でした。
このように一旦、お墓に納められてから、散骨を希望する方もおられます。
火葬後、そのまま「委託での海洋散骨」のご依頼をされる方も珍しくはありません。
『何月何日に○○火葬場に遺骨を取りに来て下さい。』
今では本当に珍しい事ではないのです。
当オフィスではご依頼者様の諸事情は、一切こちらからお聞きすることはございません。
なので明確な散骨希望理由はわかりませんが、話の流れから察するに散骨時期は皆さまあまり気になさってないように思われます。
故人の命日や誕生日を指定して依頼を受けたこともあります。
何かのタイミングや、気持ちの整理がついたといった理由が多いのではないでしょうか。
皆様は散骨するときにはどのような時期に希望されますか?
ちなみに、9月頃の台風シーズンと真冬は海洋散骨にあまり向いていません。
台風シーズンは海が荒れますし、冬は寒さが厳しい時がありますので…
散骨を依頼する方は、雨を気にしますが実は風の方が出航に大きく影響します。
船が揺れて散骨どころではありません。
散骨業者によっては、風速15メートル波高1.5メートル以上で欠航していますが、その数字では揺れが大きく人によっては身の危険を感じる事があります。
ですから台風シーズンは、なかなか船を出せない季節でもあるのです。
しかし年間を通して天候が良くても、強風や高波で出航できない事もあります。
もちろん雨天の際は、乗船者の安全を最優先してやはり出航は延期としています。
海洋散骨のタイミングは、天候に大きく左右されてしまうのです。
まとめ
散骨をする時期には特にこだわっている方は少ないように思えます。
「気持ちの整理がついた…」と、散骨の依頼や相談を受けている実感がありますので、実際には故人を偲ぶ気持ちの問題なのではないでしょうか。
『人は二度死ぬ!』と言われています。
一度目は『肉体の死』で、二度目は『人々の記憶から忘れられた時』だと言われています。
故人を偲ぶ気持ちがあれば、散骨の時期はあまり関係ないようですね…
そうです!気持ちの問題!!それだけなのです!!!
ちなみに、一番多い散骨の相談時期は四十九日のタイミングと墓じまいのあとのようです!
『火葬したら直ぐに、骨は海に撒いちゃって良いよ。』と家族で笑いながら生前相談される方など、人それぞれなのかもしれません。
やはり故人を想い偲ぶ…このことが大切な事なのではないでしょうか。
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