信仰心は薄れているのか?
信仰心や宗教的思想とは?
日本は世界から見ると、「仏教」や「神道」の国だと思われています。しかし、実際には多くの人が『無宗教・無宗派』だとも言われています。
仏教を信仰している日本人は約3割ほどで、特に信仰している宗教がない日本人は約6割程度との調査結果もあります。
世界にはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教など様々な宗教が存在しています。
宗教とは「道徳」を教えるためのツールでもあり、政治に利用された側面もあるなど、どの宗教が良い悪いというものでは基本的にはありません。
世界的な歴史をみても、宗教による戦争や争いは珍しくありません。
しかし日本は…とても不思議な国です…
七五三を神社でやって、結婚式は教会であげ葬儀はお寺でというのは当たり前です。
柔軟と言えば聞こえはよいですが・・・
毎年クリスマスを祝い、数日後には初詣に行く。
すごい切り替えの早さです。
日本では12月の後半からお正月にかけて、ほんの1週間もしないで一気に替わってしまいます。
スピーディーで柔軟性をも持っている人材!
経営者としては実に欲しい人材です…
話がそれてしまいましたが、ハロウィーン(Helloween)もそうです。
昔はハロウィーンで盛り上がっている日本人はいませんでした。
本来10月31日のハロウィーンは、11月1日にキリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日「諸聖人の日」「万聖節」の前夜祭という意味でヨーロッパ発祥のお祭りです。
秋の収穫をお祝いし先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払うお祭りで古代ケルト人が行っていたお祭りに由来します。
そんなハロウィーンも、日本ではただの仮装パーティーとなっています。
渋谷などに集まるお祭りではないのです…
日本人にとっては、全部イベント?
ハロウィーンもクリスマスも、お正月も、お盆も、本来の意味を理解しない人が増え「イベント」になっているようです。
これは商売に利用する人が煽っているせいもあります・・・
海外から見ると不思議な国だと思われるそうですが、柔軟に対応するのがやはり日本人なのかもしれません。
いわばイベントとして考えているからこそのことだと思います。
変化は止める事ができない
日本では、人は死んだら火葬しお寺のお墓に入ることが一般的でした。
しかし、現在ではその考え方にも変化が表れているようです。
ビル形納骨堂や樹木葬などには、全て宗教団体が付いています。
そして運営などには、一般企業などが多く携わっています。
無神論の方や宗教に疑問を持つ方などが宗教などにとらわれず、本当の自然に還れる海洋散骨を希望するのも、特に進行している宗教がない、又は薄れているからだと考えてもおかしくないのかもしれません。
いわゆる日本人の信仰心の薄れの原因とは何なのでしょうか?
それは一部の悪い寺や、宗教団体にあると思われます。
誰しもが一度は聞いたことのある…
「宗教団体は税金を払わない。」「和尚が高級外車に乗っている。」「坊主丸儲け」 |
などの噂が一人歩きをして、更に輪をかけるかのように話が大きくなっているからではないでしょうか。
このような団体やお寺はほんの一部でしょうが、実際に悪質なところがあったのも事実です。
一部の「悪質な者」の為に、その宗教界全体のイメージが悪くなり信頼度が傾いてしまいます。
これは宗教団体などだけではなく、どの業界でも同じです。
もちろん散骨を含めた葬儀業界でも、一部の悪徳業者によってそのイメージが変わってしまいます。
宗教団体の対するお布施、いわゆる献金が一億円以上納め家庭が崩壊してしまった例などもあります。
マインドコントロールという言葉を、新興宗教団体の事件で知った方も少なくないのかもしれません。
普段から宗教などが身近にあり、有り難みを感じている方なら良いのですが、そうでない方のほうが大多数だと思います。
人は死んだら葬式をして戒名を頂く時代ではなく、自らの終わりを選べる時代に変わってきています。
「そもそも、熱心な仏教徒でもないのに戒名は必要なのか?」「葬式に高額な費用は払うことに疑問がある。」「先祖を敬う気持ちがイチバン大事なのでは…」 |
そう思う方が増えているのが、現実ではないでしょうか。
『仏教的な最後にこだわらない。』という方が増えていても、何ら不思議ではありません。
しかし『みんなお墓に入っているから…』『昔からそうやってるみたいだし…』『何となくお墓で…』と、時代の変化について行けていないようです。
無信心(信仰心が無いこと)であっても、これから先の生活には何の影響もないでしょう。
時代は変化して行くもので、より柔軟に対応していき自分らしい葬送の形を実現してみては如何でしょうか。
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