遺骨の粉骨が忍びない|迷った時に考えたいこと

自分でする方法と業者に任せる違い
遺骨を粉骨したいけれど、砕くことに抵抗を感じる方もいます。
自分で行う方法と業者へ任せる違い、迷った時の考え方を解説します。
この記事はこんな方におすすめ
1.【迷い】遺骨の粉骨が忍びないと感じる理由

海洋散骨などを考えて粉骨が必要だと分かっていても、実際にご遺骨を細かくすることへ抵抗を感じる方は少なくありません。
「大切な人の遺骨を砕いてもいいのだろうか」「故人に申し訳ない気がする」と、粉骨を前にして迷うこともあります。
✔ 大切な人の遺骨を砕くことに抵抗がある
✔ 一度粉骨したら元に戻せないことが気になる
✔ 機械だけで粉骨することに寂しさを感じる
火葬を終えた後も、ご遺骨を故人そのもののように感じる方はいらっしゃいます。
そのため、頭では散骨のために必要な工程だと理解していても、気持ちが追いつかないことがあります。
粉骨することに迷いがあるなら、急いで決める必要はありません。
散骨する分だけを粉骨して、一部のご遺骨を手元に残す方法もあります。
粉骨したご遺骨を元の状態に戻すことはできません。
ご家族で話し合い、納得してから決めることが大切です。
また、散骨を目的として粉骨する場合には、ご遺骨をそのままの形で海へ撒くのではなく、形状を視認できないよう粉状にすることが求められています。
厚生労働省のホームページに掲載されている「散骨に関するガイドライン」でも、焼骨を粉状に砕くことが示されています。
つまり粉骨は、ご遺骨を粗末に扱うためではなく、周囲への配慮をしながら散骨するために行う工程でもあります。
2.【方法】遺骨の粉骨は自分でもできるのか

ご遺骨の粉骨は、必ず専門業者へ依頼しなければならないものではありません。
乳鉢や乳棒などを使い、ご家族の手で少しずつ細かくすることもできます。
「知らない人に任せるより、自分の手で送り出す準備をしたい」と考える方にとっては、自分で粉骨することも一つの選択肢です。
✔ 少量であれば乳鉢などを使って細かくできる
✔ ご遺骨の量が多いほど時間と手間がかかる
✔ 硬い部分は手作業では細かくしにくい
実際のご遺骨は、すべてが同じ硬さではありません。
比較的崩れやすい部分がある一方で、手作業ではなかなか細かくならない部分もあります。
そのため、ご遺骨すべてを乳鉢だけで粉状にしようとすると、時間がかかるだけでなく、ご家族の負担になることもあります。
特に「遺骨を砕くこと自体が忍びない」と感じている方は、自分で行うことで気持ちの負担が大きくなる可能性も考えておきたいところです。
自分で粉骨するか、業者へ任せるかに正解はありません。
無理なく向き合える方法を選ぶことが大切です。
反対に、すべてを業者へ任せるのではなく、ご遺骨の一部だけをご家族の手で粉骨する方法もあります。
一凛でも、ご希望があれば粉骨するご遺骨の一部を乳鉢に移し、ご家族自身の手で細かくしていただくことができます。
すべてを自分で行うか、すべてを任せるかという二つの選択肢だけではありません。
ご自身で触れることに抵抗がある場合は無理をせず、できる範囲で関わる方法を選ぶこともできます。
3.【違い】手作業と機械粉骨は何が違うのか

ご遺骨を粉状にする方法には、乳鉢などを使って手作業で行う方法と、専用の粉骨機を使用する方法があります。
どちらもご遺骨を細かくする点は同じですが、作業時間や仕上がり、ご家族の負担には違いがあります。
| 比較 | 手作業 | 機械粉骨 |
|---|---|---|
| 方法 | 乳鉢などで少しずつ砕く | 専用機械で細かくする |
| 時間 | 量によって時間がかかる | 比較的短時間で行える |
| 仕上がり | 粒の大きさに差が出やすい | 均一に仕上げやすい |
| 負担 | 作業する人の負担がある | 手作業の負担を減らせる |
| 関わり方 | 自分の手で行える | 業者へ任せることができる |
※仕上がりや作業時間は、ご遺骨の量や状態、使用する器具などによって異なります。
手作業の良さは、ご家族自身の手でご遺骨と向き合えることです。
一方で、一柱分のご遺骨をすべて手作業で細かくするとなると、硬い部分を砕く作業もあり、想像以上に時間がかかることがあります。
機械粉骨は、専用の機械を使用することで、ご遺骨全体を細かな状態に整えやすい方法です。
一凛では、ご家族の作業負担を減らし、散骨できる状態へ整えるため、基本的な粉骨工程には専用の粉骨機を使用しています。
基本の粉骨を機械に任せ、一部だけをご家族の手で行う方法もあります。
どこまで関わりたいかによって選ぶことができます。
「自分の手で行いたい」という気持ちと、「すべてを自分で行うのはつらい」という気持ちは、どちらか一方に決める必要はありません。
ご家族の気持ちに合わせて、手作業と機械粉骨を組み合わせる方法もあります。
4.【準備】湿った遺骨には乾燥が必要になる

ご遺骨の状態は、保管されていた場所や期間によって異なります。
火葬後に自宅で保管されていたご遺骨と、お墓から取り出したご遺骨では、含まれている水分の状態が違うこともあります。
特にお墓の中に長期間納められていた骨壺は、内部に水が入っていたり、ご遺骨が湿っていたりすることがあります。
✔ 骨壺の中に水がたまっていないか
✔ ご遺骨に湿り気が残っていないか
✔ 粉骨する前に乾燥が必要な状態か
水分を多く含んだまま粉骨すると、細かくなったご遺骨が機械の内部に付着したり、粉状になりにくかったりすることがあります。
そのため、湿り気が確認されたご遺骨は、そのまま粉骨するのではなく、十分に乾燥させてから作業することが大切です。
一凛では、粉骨前にご遺骨の状態を確認し、水分を測定しています。
乾燥が必要と判断した場合には、専用の乾燥機を使用して水分を取り除いてから粉骨を行います。
乾燥が必要かどうかは、ご遺骨の保管状態によって異なります。
状態を確認してから必要な処理を行うことが基本です。
ご遺骨の状態を確認し、その状態に合った準備をしてから粉骨することが、仕上がりを安定させるためには重要です。
5.【選択】粉骨に立ち会うか任せるかを考える

粉骨を業者へ依頼する場合でも、その工程に立ち会うか、すべてを任せるかはご家族によって考え方が異なります。
「どのように粉骨されるのか見届けたい」という方もいれば、「遺骨が細かくなるところを見るのはつらい」という方もいます。
どちらを選んだからといって、故人を大切に思う気持ちに違いがあるわけではありません。
✔ 粉骨の工程に立ち会う
✔ 一部だけ自分の手で粉骨する
✔ 立ち会わず業者へすべて任せる
一凛では、粉骨の工程をご覧になりたい方には、追加料金なしで立ち会っていただくことができます。
ご希望があれば、ご遺骨の一部を乳鉢に移し、ご家族自身の手で粉骨していただくことも可能です。
もちろん、ご自身で粉骨することに抵抗があれば、無理に触れる必要はありません。
また、海洋散骨をするからといって、ご遺骨のすべてを散骨しなければならないわけでもありません。
一部を手元に残し、残りを粉骨して海へ見送る方法もあります。
粉骨や散骨をした後に、元の状態へ戻すことはできません。
迷いがある場合は、一部を残すことも含めて考えてみてください。
大切なのは、機械で粉骨するか、自分の手で行うかという方法だけではありません。
ご家族が納得できる形でご遺骨と向き合い、その後の供養を決めることが大切です。
粉骨することを「忍びない」と感じているのであれば、その気持ちを急いで変える必要もありません。
粉骨に迷いがある場合は、立ち会うかどうかだけでなく、ご遺骨の一部を手元に残すことも含めて、ご家族で話し合ってから決めても遅くありません。
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