本当に多くの日本人は無宗教なのか?
宗教行事はイベント?
特定の宗旨・宗派を信仰しない思想などを「無宗教」といいます。
あなたは自身が無宗教だと思いますか?
お正月は神社にお参りに行くけれど、クリスマスは盛大に祝う…そんな日本人の姿に、ふと疑問を感じたことはありませんか?
多くの日本人は無宗教であると言われ、その割には冠婚葬祭時だけの宗教を除き「信仰している宗教はない」割合は6割を超えるそうです。
神社やお寺へ行く人も多いので、「無宗教」ではなく「無信仰」と表現されたりもします。
日常生活では決してそのようには思えない場面も多く、葬式ではお坊さんに読経をしてもらうのが一般的でもあります。
しかしその一方では、キリスト教でイエスキリストの生誕祭と言われるクリスマスや、秋の収穫祭を祝うハロウィンなどの様々なイベントが日本国内で開催され、キリスト教の国と同じような盛り上がりを見せることも少なくありません。
そんな日本人の宗教観について、今回は考えてみましょう。
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なぜ無宗教と言われるのか?
日本では海外の国のように、特定の宗教を信仰しなければならない言う規定がありません。
宗教の自由は憲法で保障されているからです。
1.信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 2.何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。 3.国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。 |
そのため、宗教の異なるイベントや儀式などを日常的に行い、これが慣習化している傾向にあります。
多くの人は、仏教の儀式に従って正月を祝い、葬式なども仏教式に執り行うことが多いです。
しかし、キリスト教のクリスマスをイベントとして楽しむといった部分も存在しています。
日本人は古くから様々な宗教の内容を好意的に利用し、これらを習慣として行っている側面があるため、諸外国の人にしてみれば不思議な宗教観であり、無宗教と言われるひとつの理由となっています。
日本人の宗教観とは?
日本人は自分の精神的なリーダーを崇拝する傾向が強いと考えられています。
そのため、他の宗教ではあまり好まれない偶像崇拝が一般的です。
そして今でも天皇の存在は非常に重要なものとされており、様々な面で天皇を重要視する傾向は非常に強いものとなっています。
日本人の宗教観を考える上で、天皇の存在は非常に重要とされています。
諸外国では宗教が国家や社会形成の基盤となることがありますが、古くから日本では天皇が神道の祭祀を司る特別な存在として位置づけられてきました。
特に戦前においては、天皇を中心とした国家神道という形が国家の精神的支柱となり、国民の生活や思想に深く影響を与えました。
これは海外とは異なる、日本独自の宗教観を形成する大きな要因の一つと言えるでしょう。
現代では信教の自由が憲法で保障され、国家神道は解体されていますが、それでもお正月には神社へ初詣に行ったり、皇室の行事に関心を寄せたりする日本人の姿は、この歴史的背景と無関係ではないのかもしれません。
諸外国の宗教観とは?
海外の多くの国では様々な宗教を信仰する人々が集まっています。
様々な宗教が存在しますが、もとは同じ宗派で大きく分けているといった例も少なくありません。
その理由とは、海外では多くの国境が隣接していることや、紛争や民族が移動するなど歴史上の経緯が大きく影響しています。
その為、日本とは異なり多くの国は宗教をもとに設立した経緯もあります。
これが様々な地域に分かれたことにより、複数の宗派が存在するといった結果となっているのです。
多くの国の設立の裏には、このような歴史があり宗教を信じることで団結してきた経緯があります。
これが様々な地域に移動することによって、また新たな歴史を生み出してきました。
日本の場合は、そのような民族の移動がほとんど存在しない為、昔から1つの国家としてまとまって来たのです。
結果的にその影響を得ていないので、宗教による弾圧や争いがない性質が存在しているのが特徴なのです。
宗教信仰の実態とは?
日本の信仰は、いわゆる無宗教だと言われています。
しかし実際には様々な宗教をそれぞれの状況に応じて、使い分けているといった実態を感じたことはないでしょうか?
新興宗教も登場しており、必ずしも無宗教と言える実態ではないのかもしれません。
日本人は諸外国のように、生まれた時からその宗教に属し、これを当然のことだと受け入れてきた人々とは異なります。
自らの信仰を選ぶことができるのが、日本人の特徴なのです。
そのため、自分の意志で様々なものを選ぶことができると言う点が大きく異なり、その理由からあえて選ばずにその時々で様々な宗教を取り入れているのが日本人の特徴な様です。
すなわち、日本の中には多くの宗教が存在し、またこれらを自分の意志で選ぶことができる点が諸外国とは異なるポイントと言って良いでしょう。
無宗教の割合とは?
日本人の6割以上が『信仰や信心を持っていない』と公言している事をご存じでしょうか?
調査では『特定の宗教を信仰している』が36%で『信仰している宗教はない』が 62%という結果も出ています。
日本とは、人口に占める「無宗教」の割合が高い、世界でも有数の国とされています。
その為か情報のグローバル化や地方の過疎化により、近い将来に寺院やお墓が無くなっていくとのデータもあります。
あまり知られていませんが、経営難の寺院などは売買の対象となっています。
お金が集まらなければ、宗教でもやっていけないのです。
しかしそんな無宗教な日本人でも、人生の節目において神社で願い事をしたり、占いを信じたり、バチが当たるといった考え方を持っている人は少なくないようです。
『お天道様が見ているので悪いことは出来ない…』これも天の神の事を意味し「天道」であり、そうした無数の神々を「八百万の神」として崇める風習が根付いているようです。
まとめ
日本人は無宗教と言われる事は非常に多いものです。
ある世論調査では、日本で信じている特定の宗教がある人は30%以下だそうです。
日本は世界の中でも、国民が宗教離れをしている国と言えます。
実際には様々な宗教の良いとこ取りをしている部分があり、諸外国のような民族の移動や侵略などの歴史が存在していないことが大きな理由にもなっています。
日本では自分の信仰する宗教を、選ぶことができると言う点が諸外国とは大きく異なります。
そのために様々な宗教が存在していることが、日本人が無宗教と言われる大きな理由です。
その考え方は、今後も変わることはないでしょう。
盛大な葬式仏教も、今では縮小する方向へと進んでいます。
お墓がいらないと感じている方は、散骨や手元供養を選ぶとよいでしょう。
お墓を持たない事も、今では当たり前になって来ています。
特定の宗教を信仰することが良い事や悪い事ではなく、『その時々で、必要か不必要なのか?』そう考えるのが、今の日本人の感性なのかもしれませんね。
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