正しいビル型納骨堂の選び方とは?
後悔しない「納骨堂」の選び方とは?
新しいお墓のスタイルとして注目されている「ビル型納骨堂」
東京や大阪など、大きな都心部を中心として、立地の良い場所・アクセスのよい場所で「ビル型散骨」が増えている事をご存知でしょうか?
ビル型納骨堂では、「気軽にお参り」というキャッチコピーがついていました。
ビル納骨堂は、大都市の主要な駅の近くに建設されることが多く、仕事帰りにも気軽に寄れるのが魅力のようです。
交通アクセスの良さなどから、高齢者を中心に人気を集めています。
今回は、そんな納骨堂のメリットやデメリット、リスク、問題点について考えてみたいと思います。
~目次~ |
1.ビル型納骨堂とは?
どんな仕組みなのか?
ビル型の納骨堂では、使用権を1基30万〜250万円で販売しています。
利用の方法は簡単でICカードを発行していてカードをかざすと、専用スペースに、「遺骨(いこつ)」が自動で運ばれてきます。
事前に登録しておくと、モニターに故人の写真などが映し出されたりします。
まさに、新しいお墓参りの形だと言えます。
「ちょっと気になる」 「良さそうだな!!」 |
という人は、ビル型納骨堂を紹介したサイトなども多くあるので調べてみましょう。
東京や大阪など都市部を中心に、いろいろな場所にあります。駅の近くにある事が多いようです。
会社の近くや家の近くなど、条件にあった場所などを見学されると良いかと思います。
しかし、メリットの多そうなこの「ビル型納骨堂」ですが最近になって「ある、大きな問題点」を指摘する声が、ちらほら聞こえるようになりました。
その問題点とは?
2.ビル型納骨堂の問題点とは?
ビルであるデメリット
入口でICカードを使い、機械式によって自動で遺骨が運ばれてくる...ビル型納骨堂。
近代的な作りで、今までの納骨堂のイメージを崩したと言っても過言ではありません。
作りも新しく、お墓にある「独特の暗い雰囲気」は全くありません。
ぱっと見ると、何も問題のないような「ビル型の納骨堂」ですが、問題点として指摘されている事とはなんでしょうか?
それは・・・ビルという構造上の問題によるトラブルです。
具体的には、「老朽化」「火災などのトラブル」「地震に弱い」「管理にお金がかかる」など様々な問題をかかえています。
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
3.ビルの老朽化問題
ビルは多額のお金がかかる
30年後 40年後 50年後 ビルは確実に老朽化していきます。
機械式なので、もちろんメンテナンスが必要です。
駅のエレベーターでも、かなりの回数の点検をしています。
壊れてしまった場合エレベーター式の機械を治すには、かなりの費用がかかります。
壊れた場合、メンテナンス費用は誰が払うのか?
ビル型の納骨堂では、檀家制度をとっていない納骨堂が多く、お布施や寄付金を集めることは困難だと予測されます。
つまり、ビルを改善する費用がなくなるはずなのです...
ビル自体が大きいので、改善費用は「数千万単位」になっても不思議ではありません。
ビルの修繕費用を、毎年の使用料で足りるのか?
疑問が残ります・・・
疑問ではなくムリなのではないでしょうか・・・
■ 管理費が足りなくなる
■ ビルは確実に、老朽化していく
災害にとても弱い
燃えたらどうするのか?
ビル型納骨堂では、火の使用は禁止されています。
ろうそくなどはLEDなどを使い、安全対策は十分になされています。
しかし、100%災害が起きない保証はありません。
仮にビル型納骨堂で、火災や地震が起きた場合『遺骨の管理はどの様になっているのか?』確かめる必要があります。
消防法により確実に対策はされているはずですが、全てにおいて安心出来るかと言えば多少の不安は残るかと思われます。
火災時の対策やビルの耐震対策は、なされているはずですが災害とは思いもよらないものです。
火事や地震など万が一のことが起きた時、遺骨をどのように守ってくれるのか具体的な対応策を示している納骨堂は多くありません。
しっかりとした対策がされていることを確認しましょう。
■ 地震、火災に弱い
■ 隣からの「もらい火」なども
管理者の倒産・破綻
これがイチバンの問題点です。
納骨堂を建造したお寺が破産したり、運営会社が脱税で逮捕され運営する資金が、反社会的勢力に流れていた・・・といった事件も実際に起こっています。
無縁仏になることはないですが、管理者が不在になり放置されるような事になればビル型納骨堂が廃墟化してしまう危険性があると専門家は指摘しています。
実際に、破綻した宗教法人の納骨堂はあります。
その際には、遺骨は遺族に還されることになります。
本当に『永代に渡って管理を出来るのか?』など、やはり課題は多いようです。
納骨堂の現実とは?
利権にまみれた業界
納骨堂は、地方自治体や宗教法人や「公益法人」にしか経営する許可が出ません。
営利企業が代表で運営できないのです。
その為、民間企業は宗教法人と手を組み、霊園や納骨堂の開発をします。
一時は都心部を中心に、自動式納骨堂の建設ラッシュが続きましたが、現在では『売れない!』とのことで、民間企業は頭を悩ませているようです。
実際に5000基の納骨箱を設置したが、契約者の数はたった60人程度で破綻した寺院や、24億円の負債を抱えて倒産した宗教法人など実際に存在します。
その為、管理費などを値上げして対応するなど営利企業は様々な対応に追われているようです。
まとめ
自分で情報を調べる事が大事
ビル型納骨堂は交通の良さや、天候に左右されないなどのメリットから購入を考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際には問題点はかなり多いようです。
いわゆる都市型のビル型納骨堂は人気のようですが、北海道の宗教法人が破綻発覚とともに寺の代表役員は雲隠れし、遺族が永代供養のつもりで預けていた多くの遺骨がビルの中に残された案件は記憶に新しいのではないでしょうか。
お墓はビジネス意外の何者でもありません。戒名が値段によって違うように、全てがお金の原理で動いています。
納骨堂も慈善事業ではない事を頭に入れておきましょう。
どの事業であれ、利益を出さないといけないのです。
利益追求型の運営をしているところでは、やはり…色々な問題があるようです。
ビル型納骨を購入する場合、裏の事情までしっかり調べてから購入しないといけませんね。
実際に経営が困難になったビル型納骨堂が実在します。
閉鎖してしまった納骨堂もかなりの数、存在しています。
そんな最新のビル型納骨堂を、皆さんはどう思われますか?
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