墓じまいについて知ろう
墓じまいの費用相場やトラブルについて
「墓じまい」とは、現在のお墓を解体撤去して、その使用権を墓地の管理者に返還することを言います。
いわゆる「お墓の引越し」と考えると、分かりやすいのかもしれません。
墓じまいをした後、お墓から出したご遺骨を別の場所や別の形で供養する事となります。
地方では仕事が減り都市部に住む人が増えた昨今において、「お墓」を引越す人やお墓を手放す人やご家庭が増えているようです。
過去10年間の厚生労働省が発表している「衛生行政報告例」では、改葬件数は2013年度には8万件台だったものが、2017年度以降は10万件を超える年が多くなっています。
2019年度には12万件台まで増加し、コロナ禍の影響で一時的に減少したものの、2022年度には15万件を超えるデータとなっています。
最近、話題に上がっている「海洋散骨」も、墓じまい後の供養方法の一つです。
しかし、この『墓じまい』知っていないと、ひどい事になる可能性があります・・・
今回は、そんな墓じまいについて、まとめてみました。
失敗しない墓じまいとは、どのような事なのでしょうか・・・
CONTENTS 1.墓じまいとは? 4.お墓を手放すなら 5.墓じまいの流れ 7.まとめ |
墓じまいとは?
お墓はこれから減っていく?
墓じまいとは簡単に言うと、お墓を解体撤去して「更地」にすることです。
今あるお墓に「遺骨」を安置することをやめる事を指します。
墓じまい後に遺骨そのものを手放す人、自宅で遺骨を保管する人など、遺骨をどうするのか?については、人によって考え方が違います。
まずは、上の写真のように土の状態に戻します。
お墓の使用権を、墓地の管理者に返還するためです。
お墓の中には遺骨が入っているので、この遺骨は何らかの方法で埋葬や供養することになります。
遺骨の一部をカプセルに入れて、さらにコーティングする方法などもあります。
しかし、まだまだ知られていないのが現状です。
お墓に納骨するより、シンプルな供養方法でもあります。
しかしコーティングした遺骨を、最終的にどうするのかまでしっかりと考えなくてはいけません。
そして残りの取り出した遺骨は、何らかの方法で適切に対処する必要があります…
墓じまいのメリットとは?
手間がかからない
墓じまいをすると、大きなメリットがあります。
主なメリットとしては、以下のようなものが上げられます。
・お墓を継がせなくてすむ ・後世に負担がかからない ・お墓参りがいらなくなる |
特に「精神的な負担や金銭的な負担が減る」事が、大きなメリットなのではないでしょうか。
お墓参りに行かなくてよいだけで、交通費や時間なども大幅に削減できます。
「墓じまい」は、今の時代には合理的だと言えます。
お墓を閉める人が増えるのも納得です。
墓じまいの相場とは?
必ず見積りを取りましょう!
実は、お墓を閉める時にもお金がかかります。
しかし、墓じまいだけだと大した金額ではありませんので大丈夫です。
お墓を閉める場合、2種類の金額について知っておきましょう。
1.「墓石の撤去、墓所を更地にする費用」 2.「新しいお墓(納骨先)の費用」or「散骨費用」 |
墓石の撤去をするには、1㎡あたり10万円〜15万円ほどが目安になります。
家のお墓がかなり大きい場合、それに応じて金額も高くなります。
もうひとつ、値段がかかるのが、「新しいお墓の費用」
墓じまいが主流になりつつある現代なので、散骨をおすすめします。
新しいお墓の費用は場所にもよりますが、40万~200万ほど費用がかかります・・・
都心部などでは、お墓の値段も高額になってきます。
人気の霊園などは抽選で順番待ちになります。
お墓を手放すなら散骨がおすすめ
散骨は遺骨をパウダーにして海にまきます。
そのため、数万円程度で遺骨を散骨することができます。
遺骨には魂は宿っていないと言われているので、大きな石のお墓を持ち続けるよりも大海原をお墓と考えてみては如何でしょうか。
全ての海がお墓になる
海洋散骨は、海全体をお墓と考えることができます。
全ての海はつながっています。
墓石や石盤として形に残さないので、当然ですがお墓参りという概念も強くありません。
本来、人が死んだらお墓を作り祀る事自体が少しおかしいはずです。
他界してまで、わざわざ残されたお墓のことで家族に迷惑をかけるべきではありません。
お墓を作ったら管理するコストもかかります。
本当に意味があるのか?お墓じゃなければいけないのか?明確に答えを持っている人は少ないはずです。
親がやっていたから・・・ 常識的に考えて普通…お墓でしょ? |
いいでしょうか?本当にそれが普通なのでしょうか…
「普通やっているから」「みんながやっているから」ではなく、あなたの考えで『必要か?』『不必要か?』を決めるべきなのです。
墓じまいの流れ
墓じまいもかなりの手間
お墓終いにも手間があります。
まず身内です。
家族などの身内の同意なく、勝手に進めてしまうと後でトラブルになる可能性があります。
以下の順番で、墓じまいを進めるようにしましょう。
1.家族や身内に連絡する 2.管理者に伝える 3.遺骨をどうするか決める 4.解体と撤去の依頼先を決める 5.改葬許可書をもらう 6.遺骨を取り出す 7.管理者に再度連絡する |
手順だけで、ざっとこれだけあります・・・
散骨を選択すれば、後世にこれらの負担を残さずにすみます。
墓じまいの際は改葬許可書が発行されますが、管理者によっては散骨は改葬ではないので遺骨証明書が発行されることもあります。
もし、墓じまいをお考えなら、ぜひ一凛までご相談くださいませ。
お墓じまいの手順についてなど、顧問の行政書士が適切なアドバイスをいたします。
墓じまいのトラブル
相場が決まっていない・・・
寺院や霊園では、檀家を離れる際の慣習として離檀料を支払う場合があります。
しかし、これには相場がなくトラブルのもとになっています。
3~20万円程度が相場ですが、正直なところ払いたくない人も多いはずです。
離檀料に法的な根拠がないので支払いの義務はありませんが、「今まで色々とお世話になりました。」の意味を込めて謝礼の意味でお布施すると良いでしょう。
しかし、このような決まっていない物事こそ、トラブルになりやすいのです。
しっかり相場などを知っておきましょう。
指定石材店でなければ、寺院で墓じまいできない事は当たり前な事になっています。
お金が動くことなので、大人の事情なのでしょう。
高額な請求を受けて断りきれない場合は、しかるべきところに相談することが大切です。
まとめ
墓じまいについてはいかがでしたか?
お墓をやめるにも、大きなお金がかかる事が分かっていただけたと思います。
死んでお墓を建て子供や孫に「お墓を守ってくれ・・・」というのは、もう時代遅れの考え方なのかもしれません。
故人をしのぶのに、必ずしもお墓は必要ありません。
大事なことは、故人を思う気持ちです。
ふとした時に思い出し、「自分は元気にすごしているよ」「心配しないでね」と心で思う事がなによりの親孝行ではないでしょうか?
形式にとらわれた、意味のない常識は再度見直してみては如何でしょうか。
そのためには、「本当にお墓は必要なのか?」自分の頭で考える事が大事です。
「無知は搾取される。」これが今の日本の本当の姿なのかもしれません。
お墓の必要性を、あなたは誰かに説明出来ますか?
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