火葬後の遺骨はどうなる?処分・再利用・供養の現実
遺骨はどこへ?火葬後の“その後”を知るために
火葬後、骨壺に収まりきらなかった遺骨の行方をご存知ですか?
実は、以前NHK『クローズアップ現代』でも取り上げられた問題ですが、多くの遺骨が自治体の手で「廃棄物」として処理され、時には工業資材に再利用されているのです。
今回は、あまり知られていない遺骨の“その後”について、現状と背景を詳しく解説します。
1. 火葬後の遺骨はどこへ行く?
火葬を終え、骨壺に納められた遺骨…実はすべての遺骨が骨壺に収まっているわけではないことをご存知でしょうか?
火葬後には、どうしても細かな骨の破片や粉(残骨灰)が残ります。
この残骨灰は、地域や火葬場によって対応が異なり、多くの場合「一般廃棄物」として処理されるのが現実です。
「え? 遺骨がゴミとして扱われるの…?」そう驚かれる方も少なくありません。
ですがご安心ください。すぐに廃棄されるわけではなく、多くの自治体ではまず専用の納骨堂や保管場所で一定期間管理され、その後、専門業者による適正処理へと進みます。
問題は、私たちの多くがこの現実を知らないまま、従来の供養を選び続けていることかもしれません。
火葬後の遺骨がどこへ行き、どう扱われているのかを、全国の事例とともに掘り下げていきます。
2. 遺骨が「廃棄物」とされる法的背景
遺骨が「廃棄物」として扱われる理由には、法律と文化の両面があります。
法律面では、遺骨は多くの自治体で廃棄物処理法に基づく「一般廃棄物」として分類されています。
これは、遺骨が燃えカスや土壌と同じカテゴリーに入るためで、自治体が専門業者に処理を委託し、リサイクルや再資源化を進める法的根拠となっています。
一方で、遺骨が残る背景には地域ごとの供養文化の違いも大きく影響しています。
東日本では火葬後の遺骨をすべて骨壺に収める「全骨収骨」が一般的ですが、西日本では主に主要な骨だけを収める「部分収骨」が主流です。
そのため、西日本ではどうしても残った遺骨が多くなり、処理の問題が生じやすくなっています。
3. 各自治体の対応と処理の現場
こうした背景から、多くの自治体では残された遺骨の扱いが大きな課題となっています。
最近では、都市部に限らず、遺骨の中に含まれる有価金属を回収して再利用する取り組みが広がっています。
例えば、横浜市や徳島市では、残骨灰を専門業者に委託し、その中に含まれる金歯や金属ボルトなどの有価金属を回収しています。
この収益は処理費用の一部に充てられており、徳島市では年間1,000万円以上の収益を上げているとの報道もあります。
また、兵庫県宝塚市や愛媛県新居浜市も、残骨灰処理の方法を見直し、有価金属の回収を認めたうえで専門業者に委託する形をとっています。
専門業者に渡された遺骨は、まず有価金属が選別され、その後、約1,600度の高温で再焼成されます。
こうしてできた素材は、道路の路盤材やセメントの原料など、工業資材として再利用されています。
4. お寺の納骨堂でも増える遺骨問題
火葬場だけでなく、お寺の納骨堂や合祀墓でも遺骨の増加が深刻な問題となっています。
少子高齢化や宗教離れにより檀家が減少する中で、納骨堂の管理が難しくなるケースが増えています。
結果として、収容しきれない遺骨が出てしまい、お寺側がやむを得ず遺骨の一部を処分業者に委託する例も少なくありません。
こうした背景は、「遺骨=永遠に安置される」という従来のイメージとは異なり、現代の供養が直面する課題の一端を示しています。
5. 供養のあり方を考えるきっかけに
火葬後の遺骨が自治体の手で「廃棄物」として処理される現実は、多くの人にとってショッキングな事実です。
知らず知らずのうちに大切な遺骨がリサイクルされていることに、疑問や戸惑いを感じる方も少なくないでしょう。
この状況は、従来の「お墓に預ければ安心」という考え方が通用しなくなりつつあることを示しています。
だからこそ、遺骨の取り扱いや供養のあり方を、改めて見つめ直す必要があります。
現在では、樹木葬や海洋散骨など、多様な供養の選択肢が広がっています。
これらは単なる形式ではなく、遺骨をどう扱い、どう心を込めて供養するかを考え抜いた末の選択肢と言えます。
6. 遺骨のその後を知り、私たちにできること
火葬後の遺骨は、多くの場合、適切に管理・処理されている一方で、自治体の事情や社会の変化により、「廃棄物」として扱われる現実も存在します。
この事実を知ることは、遺骨や供養について考える大切なきっかけになるはずです。
遺骨はただの「骨」ではなく、故人とのつながりを感じさせるものだからこそ、その取り扱いに私たち一人ひとりが関心を持つことが必要です。
あなたは、この現実をどう受け止めますか?
そして、あなたやご家族にとって納得できる遺骨の供養とは、どのような形でしょうか?
供養のあり方は多様化しています。
まずは遺骨の「その後」を知ることから、納得のいく答えを見つける一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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