お墓を生前購入するメリットとデメリット
家族の手間が大きく減る
「自分のお墓を、自分が生きている間に購入したい。」
と思う方が、今の時代でもかなり多いようです。
では、生前にお墓を購入することは可能なのでしょうか?
結論から言いますと『お墓を購入する事はできます。』
一部では、生きているうちにお墓を買うことは、「死期を早める」や『縁起が良い』と言われる事もあります。
何を根拠に縁起が良いのか知りませんが…それはさておき…
最近ではお墓のデザインにこだわる方や、残された家族に「自分のお墓の事で迷惑を掛けたくない」方などが、お墓の生前購入をするようになっているようです。
ちなみに、生前に自分のお墓を建てることを『寿陵(じゅりょう)』と言い中国から伝わった縁起の良いこととされています。生前墓(せいぜんぼ)と呼ばれることもあります。
生前墓は一般のお墓と違い、赤い文字で「名前や戒名」を彫刻することが多いようです。
しかし、生前購入する墓は縁起が悪いという噂も…
では生前購入するメリットやデメリット、費用相場なども合わせて解説したいと思います。
ぜひ参考にしてみて下さい。
~contents~ |
1.お墓を生前購入するメリットとは?
多くのメリットがある?
お墓を生前に購入する人は、お墓に何らかのメリットを感じている人です。
実際にお墓には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
ちょっと考えてみましょう。
2.残された家族に負担をかけない
生前にお墓を購入することで、残された家族に、お墓を購入する費用、場所選びなどの、精神的かつ金銭的な負担をかけなくて済みます。
実は、お墓を決めるのには、かなり手間がかかります。
「どの場所に買おうか?」「行くまでの距離は適切か?」「誰が管理するのか?」
など、選ぶだけでなく、管理についても考えておく必要があります。実際にやってみると分かりますが、兄弟との調節などが多く、かなり手間がかかり面倒な作業が多いです。
生前にお墓を決めておく事は、お墓に関わる手間を省いておくだけでも、多くのメリットがあります。
死亡届を出したり火葬をしたりと忙しい中、お墓の事まで考えるのは、正直言って手が回りません。
あらたに墓石を建てるとなると、一般墓の平均購入価格は169.0万円(2022年)くらいの費用がかかってしまいます。
あらかじめ、お墓を用意しておけば、自分のお墓のことで家族に負担をかけなくて済むわけです。
また、お墓を建てるまでには、さまざまな負担が生じます。
残された家族は、お寺や霊園探しから「石材店」との打ち合わせなど、慣れないことを強いられるます。
事前にお墓を建てておけば、あとは納骨するだけですから家族の負担は非常に少ないと言えます。
3.納得のいくお墓を建てることができる!
自分で決めることができる
お墓の生前購入のメリットとして、自分自身の納得のいくお墓を建てることが出来ます。
お墓にこだわりを持っている人、場所にこだわりがある人にとっては、お墓の場所や墓石のデザインなど、すべて自分で決めることができるのです。
また残された家族が、どのようなお墓を建てたら良いか悩む必要がありません。
4.相続税の節税メリット
自分で決めることができる
生前に自分のお墓を購入しなくても、「お墓を建てる費用を残しておけば良いのでは?」と考える方も少なくはないでしょう。
残念ながら、お墓を建てる費用を相続で残した場合には、相続税の対象となります。
生前にお墓を購入してあれば、お墓そのものに相続税は発生しません。
お墓や仏壇などの祭祀財産は、相続税の対象にならないからです。
事前に自分のお墓を建てておけば、相続税を節約できます。
結果的に残された家族に少しでも多くの、財産を残してあげることが出来るでしょう。
5.生前にお墓を購入するデメリットとは?
デメリットとは?
生前にお墓を建てると縁起が悪かったり、身内が反対する事があったり、お金がかかったりと、何かとデメリットもあります。
事前に自分のお墓を購入する予定の方は、お墓を持つことについてのデメリットについても考えておくと良いのではないでしょうか。
6.公営(市営・町営など)は難しい
公営の霊園は費用が安く人気があります。
そのため応募条件の中に「遺骨が手元にあること」という応募条件を設定していることがあります。
そして抽選で使用者を決めるところが多いのです。
少しでも多くの人が利用できるよう、すぐにお墓に入れることを条件にしているのです。
なので自分が生きているうちに購入するというのは困難になります。
7.管理費がかかる
お金が余計にかかる!
多くの墓地や霊園はお墓の土地代(永代使用料)と墓石代にに加えて毎年管理費(年間1万円が相場)が必要になります。
これは遺骨が納骨されていない状態でも管理費がかかります。
場合によっては、10年以上納骨されていないのに管理費を払い続けることになります。
また、その間の墓石の清掃などもしておかないといけません。
納骨となった際に、「お墓が荒れていた…」なんてことにもなりかねません。
年間1万円程度が相場ではありますが、「使ってもいないお墓」にお金を払い続けることになります。
なので、しっかりと考えてお墓の管理をしていく必要があります。
ローンで購入するリスク
お墓を建てるためにローンを組む場合は、注意をしなければならないことがあります。
ローンでお墓を購入して、完済をする前に本人が亡くなったケースです。
その場合、ローン債務を控除することはできません。
一般的なローン債務の場合は、相続財産から差し引きをすることができます。
しかし、祭祀財産であるお墓は相続財産ではないため、債務控除の対象とはなりません。
その為、ローンが完済していなければその負担は家族が背負うことになります。
生前に墓を建てるのであれば、現金一括で支払いをした方が無難といえそうです。
場所によっては檀家になる?
生前にお墓を建てること自体は問題がない墓地であっても、寺院墓地の場合は檀家になることを求められるケースが少なくありません。
その場合、家族や親族に相談することはもちろんのこと、自分自身が檀家となることに問題がないかをしっかりと考える必要があります。
お墓の為だけに檀家になる…そんな簡単な事なのでしょうか。
まとめ
生きているうちにお墓を購入する生前墓は、残された家族や親族に経済的負担や精神的負担を軽減します。
しかし、生前にお墓を建てることのできる墓地や霊園は限られてしまいます。
自分の好きな場所に、好みのお墓を建てれれば本人は良いかもしれません。
そこには家族の同意が、必ず必要になってきます。
縁もゆかりもない土地に、お墓を建てられたら管理するだけでも大変です。
結果的に無駄に高い買い物になってしまう可能性もあるわけです。
地方などでは、生前にお墓を建てることは家族や親族に反対される可能性が高くなります。
縁起が悪いと考える人の方が多いからの様です。
しかしこれからの時代は、お墓を購入しない方も増えてくるでしょう。
海洋散骨のご依頼者の多くは、お墓の必要性を感じていない方々です。
お墓の必要性を感じ、比較的にお金に余裕があればお墓を建てればよいと思います。
自分のお墓を生前に建てるのか、または次の世代に任せるのか、そもそもお墓は必要なのか、家族と相談してお墓をどうすべきか考える時なのかもしれませんね。
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